計算ステップ数: | 計算中... |
最小 | 時間間隔: | 最大 |
0 | 1.0 | |
最小 | 重力: | 最大 |
-10 | 10 | |
最小 | 粘性係数: | 最大 |
0 | 10 | |
最小 | 外力の強さ: | 最大 |
0 | 10 | |
最小 | 粒子の質量: | 最大 |
0.1 | 10 |
ランジュバン方程式とは、ポテンシャル中を運動するブラウン粒子に対する運動方程式(確率微分方程式)である。
右辺の第1項目は速度に比例する粘性力、第2項目はポテンシャルによる力、第3項目はランダムな外力である。 本稿では重力場におけるシミュレーションを行う。重力場のポテンシャルは
で与えられる。ランダムな外力は
を満たすと仮定する。本稿で取り扱う計算アルゴリズムは、 この2階の微分方程式を1階の連立微分方程式とし、オイラー法を用いて方程式を差分化する。
シミュレーションでは、計算パラメータ(時間間隔、重力、粘性係数、外力、質量)を動的に変更可能である。
本シミュレーションとは直接関係はないが、ランジュバン方程式から導かれる重要な事項をまとめておく。 ランダムな外力が
を満たすガウス過程の場合、ランジュバン方程式を満たす多数の粒子系に対する密度分布は 拡散方程式並びにフォッカープランク方程式を導出することができる。 これらの方程式から得られる密度分布の定常解は、カノニカル分布と一致するべきとの考察から、 拡散係数と粘性係数との関係であるアインシュタインの関係
が導き出される。