2007/11/04 sun.10:30-14:30
第9回体験型自然科学の教室 「山の教室」
お天気にも恵まれ、 会場となる奥新川は、ちょうど紅葉の見頃。 (今年はねらい通りにいきました!) 山の教室のはじまりです。 |
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今回も、たくさんのご家族にご参加いただきました。 どうもありがとうございました。 |
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今回は、natural scienceの他に、 全く異なるジャンルの7団体がさらに加わって、 「natural festival」として教室を開催しました。 natural festival実行委員長の宮崎君、 カメラの前で、さらに緊張しているようです。 |
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まずは散策(観察)からはじまります。 これがすべての基本に。 普段は何気なく通りがちな小路も、 よくよく足元を見てみると、 普段は気づかないことがいっぱい落ちています。 |
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まるで、宝石箱のよう。 豊かな自然がそのまま残っている奥新川は、子どもたちの五感を発揮できる場所として最適な環境です。 |
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池を覗き込み、森を駆け巡り、落ち葉の上を転がり、 自然のささやきに耳をすまそう。 子どもにとっては、自然が教室です。 学ぶことのワクワク感を、自然の中ではぐくみます。 |
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どうやら、お気に入りを見つけたようです。 子どもたちは、大人にはないような「こだわり」を見せることがあります。 たとえ大人には理解できなくても、そのひとつひとつが、科学の芽です。 |
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よくよく見てみると、ちょっとした違いに気づきます。 じっくりと見ることで、見えてくるものがあります。 |
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好きなものをいっぱい集めましたね。 これが、今日の実験材料にもなります。 |
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natural scienceのかがくしゃたちは、それぞれ 「青空実験室」を、奥新川につくりました。 いつもとはちょっと違う角度から、 五感を研ぎ澄ませ、自然を感じよう! |
はやしかがくしゃの 青空実験室には、 いろいろな実験が 用意されました。 |
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「見つけてきた秋を、万華鏡の世界にとじこめてみよう!」と、 はやしかがくしゃ。 でもどうやって、拾ってきた秋を万華鏡の中に閉じ込めるのでしょう? |
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そこで登場したのは、はやしかがくしゃお手製の、とても大きな万華鏡。 これなら、自分の好きなものを、万華鏡の世界で見られます。 |
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拾ってきた落ち葉を見てみると・・・ 「ぜんぜんちがう風に見える!」 |
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落ち葉を、くるくるとまわして見てみると・・・ 同じ1枚の葉っぱなのに、どんどん形が変わっていきます。 |
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今度は、この大きな万華鏡で、景色を見てみました。 どんな世界が見えているのでしょう? | ||
すると、こんな不思議な世界が 見えました。 なんで、こんな世界が見えるの? その不思議については、 はやしかがくしゃのページ を見てね! |
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万華鏡と言えば、鏡、ですよね。 けれども、はやしかがくしゃ、いわく、 「鏡がなくても、万華鏡はつくれるんです」 |
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はやしかがくしゃは、 大きなアクリル板で万華鏡の形をつくって、 中に水を入れて、落ち葉や石をしずめて、 まるで川底のようなものをつくりました。 それを上からのぞくと・・・? |
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川底の万華鏡の世界が 広がっています。 鏡がなくても、 水の性質を利用して、 はやしかがくしゃは、 万華鏡をつくってしまいました。 このふしぎを知りたい人は、 はやしかがくしゃのページを ご覧下さい。 |
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自分でも万華鏡をつくってみたいなぁ・・・ そんな方のために、 ホームセンターで買えるものを使って、 かんたんに万華鏡をつくれる方法を、はやしかがくしゃが伝授します。 |
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1. アクリルカッターを使って、塩ビミラーを切り、 2cm×15cmの短冊状の鏡を3枚つくります |
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2. 正三角形になるようにテープで 鏡を張り合わせます |
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3. 光の取りこみ口に自然の材料をいれ、 もう片方の穴からのぞきます (完成です!) |
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「わ~!」 自分の手も、万華鏡の世界で見ることができます。 これで、好きなときに、好きなもので、 万華鏡の世界を味わうことができますね。 |
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これらの「万華鏡の世界」の実験には、 万華鏡作家の佐藤元洋様と、 仙台万華鏡美術館様に技術提供をしていただきました。 |
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仙台市生まれの万華鏡作家である佐藤さんは、 秋保の自然の中で、自然のいやしをガラスと鏡で表現しています。 佐藤さんの作品は、国内、世界で高く評価されています。 そんな佐藤さんの作品を、参加者の皆さんにも 自然の中で、味わっていただきました。 |
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万華鏡作家・佐藤元洋さんのさらに詳しいご紹介は、はやしかがくしゃのページをご覧下さい。 | ||
自分で見つけたものを、顕微鏡の世界で見ることもできます。 (はやしかがくしゃは、毎回教室に顕微鏡を持ってきてくれています) |
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いつもとはちょっとちがう世界に、みんな夢中です。 | ||
そこに、 ながせきかがくしゃが登場! なにやら、石のようなものをもっています。 |
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ちょっと茶色いところがある、 ふつうの石に見えるけど・・・ |
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割ってみたら、びっくり!! 「宝物がはいってるーっ!」 石の中に、金色や銀色が、きらきらと光っています。 子どもたちは興奮した様子で、石を見たり、 顕微鏡でも見たりしていました。 |
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この石は、なんていう石なのかな?詳しく知りたい人は、ながせきかがくしゃのページを見てね。 |
はっぱやどんぐり、木の幹はみんな、それぞれの色を持っています。 植物からとりだした色で、まっ白な布を染めたら・・・ 布は植物と同じ色になるのかな? それとも、全然違う色がでてくるのかな? 「自分で集めてきた植物で、色を出して、 自分オリジナルの色を作ってみよう!」とふくしまかがくしゃ。 |
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「どんぐりが大好きだけど、 どんぐり色になるかなぁ?」 |
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「これはきれいだけれど、 ちゃんと色がでるかなぁ?」 |
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みんなそれぞれ、好きなものを入れて、 真っ白い布も入れて、コトコト煮出します。 「色がたくさん出るのは、どれかな?」 「入れた植物と布は、同じ色になるかな?」 |
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ふくしまかがくしゃが用意した、 特別な液体(定着液)に、染めた布を入れてから、 |
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水で洗います。 さて、どんな結果になったでしょう? 結果や、詳しい原理は、 ふくしまかがくしゃのページを見てね。 |
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どうなったのかという結果や、色のふしぎについては、 ふくしまかがくしゃのページを見てね。 |
会場の奥新川は、街中よりも、ずっと冷え込みます。 当日の最低気温は、たったの4度。 そんなときは、たき火であたたまるのが、一番。 でも、そもそも、たき火ってなぜあたたかいのだろう? おおのかがくしゃは、ふしぎに思い、 いろいろなものをつかって調べてみることにしました。 |
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まず、おおのかがくしゃは、 たき火から遠ざかってもあたたかいのかどうかを調べました。 「焚き火から遠ざかっても、暖かさを感じますね」 風が吹いても、暖かさは感じられたそうです。 「このことから、暖かさが伝わるために、焚き火からの何かが 関係していることが推測できますね」とおおのかがくしゃ。 |
「では、何種類かの板を、顔と焚き火の間に置いて、暖かさがどのように変化するかを調べてみましょう」 さて、焚き火のあたたかさをさえぎるものは、一体どれでしょう? |
「あったかいよ」 「でもさ、同じ透明なのに、 さっきのプラスチック板は、あたたかくなくなったよね」 |
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「あ、あたたかくなくなった!」 実際に、自分で体験してみると、ちがいがわかります。 |
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どれが焚き火の暖かさをさえぎって、どれがさえぎらないのか? その結果や、なぜそうなると考えられるのか? 光のふしぎについては、おおのかがくしゃのページをご覧下さい。 |
レンジャー(自然観察指導員)の半澤さんとつくった笹舟を 子どもたちが持ってきてくれました。 「では、これを川に流して、川の流れを調べてみましょう」と、 ながせきかがくしゃ。 |
大事そうに、 そっと笹舟を流す子どもたち。 |
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笹舟がうまく流れないところと、 流れるところがあったようでした。 うまく流れる場所を探したり、 つんつんと棒で押したりと、 子どもたちはそれぞれ考えて 工夫しています。 |
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見た目は、川はさらさらと流れているようでも、 笹舟が進むところもあれば、進まないところもありました。 「落ち葉があるところは、あまり進まないみたいだよ」 |
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「あれ、なかなか進まないね」 「あ~っ、なんで?!ちょっとだけ反対に進んでる!!!」 「さっきまでは流れていたのに、同じ場所に浮かんだままだよ」 「なんで進まないんだろう」 「あっちの笹舟は、進んでるのに」 |
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「わ!急に進んだよ!」 「まって~っ!おいつくかな?」 「早く行かないと、流れちゃう!」 急に笹舟が流れていって、子どもたちは慌てています。 笹舟を目印にして川を見てみると、 川の流れが一様でないことを実感できたようでした。 |
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川をじっくりと観察する機会は意外と少ないもの。 笹舟や葉っぱでも、その流れが見えやすくなるんですね。 なぜ、川の流れが一様ではないかや、詳しい結果は、 ながせきかがくしゃのページをご覧下さい。 |
集合写真です。
皆さま、ご参加どうもありがとうございました。
また、7団体にご協力頂き、サイエンス以外にも、自然を使った五感体験の場がつくられました。
以下、他7団体のコーナーで行われた様子を、簡単にですが、ご紹介します。
※ 詳しいご報告は、natural festivalのページをご覧ください。