【学校出張授業】理科実験教室プロジェクト(経済産業省)
NECトーキン+natural science in 大郷町立粕川小(2008.01.29)
磁力線について説明するNECトーキンの山田さんとnatural scienceの林さん
子どもたちの理科離れが指摘される中、民間企業などの現場で働く技術者やOB等を講師に招き、実社会に結びつけた理科の授業を開発・実施するプロジェクトが宮城県内の5小学校で展開されている。経済産業省が今年度全国9地域で実施している「理科実験教室プロジェクト」の一環で、子どもたちの理科への関心を高めるのがねらい。先月、大郷町立粕川小学校で行われた授業では、「電流のはたらき」をテーマに、6年生13人が、磁力線を見る実験や、強力な電磁石をつくる実験に取り組んだ。
粕川小学校に講師として招かれたのは、電気部品を製造販売している仙台市太白区の企業「NECトーキン」の技術者、山田健伸さん(29)。NPO法人natural scienceの科学者である林叔克さん(31)が技術の基盤となる自然科学の授業を行った後、技術者である山田さんが、理科の知識が身近な暮らしにどう役立っているのかを自社の製品を通してわかりやすく示した。
磁力線を見る実験では、科学者の林さんが、磁石を水面に浮かべ、磁石の規則性を体感する実験を行った。次に磁石から生まれる磁力線を、砂鉄によって可視化する実験を実施。その観察結果をもとに、3本の磁石を並べ、磁石によって生まれる世界を児童らが予想した。
電磁石をつくる実験では、同じ長さのエナメル線と釘を使って、より強力な電磁石をつくるにはどうすればよいのかを児童らが考えた。エナメル線を隙間なく巻いたり、二重に巻いたりと、児童らは各自工夫しながら、電磁石の強力さを競い合った。
※続きは【宮城の新聞】NECトーキンと科学者のコラボで理科授業 ―理科実験教室プロジェクトをご覧ください。
【記事提供】宮城の新聞