第１回 natural science シンポジウム（2008.07.13）
環境について考える科学教室の報告【八重樫 和之】

地球温暖化、大気汚染など環境問題という言葉よく耳にします。これは人間にとって住みにくい地球になっているということです。しかしよく耳にはするけれど実際は何がおかいしんだろう？そもそも生きものが住む地球ってどいうものなのだろう？観察する、調査するにはどうしたらいいでしょうか？というわけで今回はみんなで地球を作ってみましょう。そして、作った地球を調査してみましょう!!

生物が住める地球を作ってみよう!!

さて、地球と一言に言っても何が地球なんでしょうか？今回は生物が生きるために必要だと考えられる、地球の材料を用意してきました。教室内にあるものを使い、地球を作って見ましょう。

以上の材料を入れ地球を作り、作った地球を観察してみましょう。そして、最後に雲（スモークマシンを使う）を入れて見ましょう!!そして地球の大気がどんな動き方をしているのかを観察してみましょう。

地球のつくりかた!!

では、さっそく地球を作ってみましょう。以下の手順のように地球をつくってみましょう。
1、地球に大地をつくろう（カップを使って水槽に砂を入れよう）
2、地球に海をつくろう（カップを使ってバケツから水槽に水を入れよう）

このとき、大地が海に沈まないように注意。

3、地球に植物を入れよう
4、地球に太陽を当てよう。大地の側から光を当て大地を暖めよう。
5、地球の大気を閉じ込めよう（水槽にアクリルのフタをつけよう）
6、地球に雲を入れよう（スモークマシンを用いて水槽にスモークを入れ大気の動きを観察する）
7、地球の中の雲の動きを観察しよう!!
8、7分間観察後、もう一度雲を入れてみよう（光により大地が温められた後の大気の観察を行い暖める前の水槽と比較して考える）

大気の循環のなぞを探れ!!

さて、雲を入れて実験をしてみるとどの地球も雲が動いているようです。それも、「太陽に近い側の大気が上昇している」「太陽から遠い側の大気が下降してる」このように現象はわかりました。では、地球上の何が大気の循環の主な原因なのでしょうか？「海がなかったら？」「大地がなかったら？」「植物がなかったら？」それぞれの場合班毎に一つずつ作って調べてみましょう。

さらに、暖かい、冷たいという水槽の触れた感覚ではなく、いつ、どの位置で、どれくらい温度が変化したのかを調べてみましょう。それぞれの地球、そしてそこでの調査内容を比較し地球のなぞに迫ってみましょう!!測定場所は4箇所です。太陽に最も近い地表・上空（赤道の地表と上空）、太陽から最も遠い地表・上空（北極・南極の地表・上空）の温度がどのように変化するのかについて10分間、30秒ごとに温度を即手していきましょう。そしてグラフを①観測地点の違い②異なる環境の地球同士で温度変化の様子を比べてみましょう。

観測結果を比べてみよう!!

最後にそれぞれ作ったグラフを比べてみましょう。①同じ地球において観測地点でどんな違いが見られたか？②違う地球の同じ観測地点でどんな違いが見られたか？についてそれぞれ比較してみましょう!!

観測結果を比較することで、大気が循環している地球の中で何が起きているのかを観測することができます。例えば「海だけの地球では温度変化が小さく、大地だけの地球は温度の変化が大きい。」のような結果がわかります。

このように、まずは自分自身で地球を作ってみる、そしてその地球に見られた現象に対して極端な例を作り比較し、客観的な観点から比較してみる。今回は、そのような過程からまずは自分たちが住んでいる地球とはどのようなものなのかを考える実験を行いました。

オリジナル地球の観測結果を書こう!!

当日の様子