「第3回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」世界大会にて「natural science ものづくり講座」講師陣チームが世界第3位入賞!
7月5~8日に中国北京で開催された「第3回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」の世界大会でnatural science「ものづくり講座」学生講師陣チームが第3位に入賞しました。本コンテストは、MEMS デバイスを用いたアプリケーションを提案し試作した成果を競う、高校生・高専生・専門学校生・大学生・大学院生を対象とした国際コンテストです。本大会は中国、アメリカ、ドイツをはじめ16カ国、計32チームが参加しました。
我々「ものづくり講座」学生講師陣チームは、「ものづくり講座」で大切にしているスタンスである「単に知識を暗記するのではなく、1つひとつの要素を認識し実感を伴いながら科学的因果関係を認識し、自ら積み上げていく」ことを講師それぞれが体現して装置の開発・発表を行いました。本大会で提供されたMEMSデバイスの制御を始め、測定装置の開発や可視化のアプリケーション開発まで、部品や法則の1つひとつを理解しながら組み上げていきました。このような開発が実現できたのは、「ものづくり講座」の開発・実施を行う中で講師陣もまた実力をつけてきた結果だと思います。このように、1つひとつの原理を理解した上でアプリケーション全体を組み上げた点が審査員に評価されたようです。
iCAN'12世界大会の参加国と審査について
本大会は、中国、アメリカ、ドイツをはじめ16カ国、計32チームが参加しました。審査はポスター発表とプレゼンテーションの2つで行われました。ポスター発表は中国科学技術館への一般来場者による投票(30%)、プレゼンテーションは審査員による審査(70%)でした。
「ものづくり講座」学生講師陣チームのプロジェクト名「iSCAN Powered by Monodukuri」について
「iSCAN Powered by Monodukuri」の「iSCAN」は開発したアプリケーションの名前、「Powered by Monodukuri」は小中学生向け科学教室「natural science ものづくり講座」の学生講師陣がものづくり講座の理念に基づいて開発したという意味です。
我々のチームが開発したアプリケーション「iSCAN」とは?
我々のチームが開発したアプリケーション「iSCAN」は、誰でも簡単に3D画像の撮影と可視化ができるシステムです。携帯電話で誰もが簡単に写真や動画を撮影・再生するように、「iSCAN」は物体の3D形状を撮影・可視化することができます。我々は光スキャナ(MEMS)を用いて、コンパクトな3D画像測定装置と、AR(拡張現実)による可視化のソフトウェアを開発しました。本アプリケーションが普及することで、ブログやメールで写真や動画を扱うように、誰でも簡単に3D形状を扱える生活が期待できます。アプリケーションの詳細は国内予選の報告ページをご覧下さい。
国内予選からの改良したアプリケーションの紹介とものづくり講座との対応
国内予選からの改良したアプリケーションの概要について説明します。国内予選では光スキャナとレーザーを用いた測定装置は未完成でした。そこで、世界大会では下記のように、自動的に物体の形状を測定するための装置を開発しました。本アプリケーションは、「ものづくり講座」学生講師陣が「ものづくり講座」カリキュラムの技術により組み上げています。本アプリケーションとカリキュラムの対応についての詳細は、下図をご参照ください。
発表と表彰式の様子
審査はポスター発表とプレゼンテーションの2つで行われました。ポスター発表は中国科学技術館への一般来場者による投票(30%)、プレゼンテーションは審査員による審査(70%)でした。審査の結果、我々のチームはThird Prize(第三位)をいただくことができました。我々は本大会で提供されたMEMSデバイスの制御を始め、測定装置の開発や可視化のアプリケーション開発まで、部品や法則の1つひとつを理解しながら組み上げていきました。このような開発が実現できたのは、「ものづくり講座」の開発・実施を行う中で講師陣もまた実力をつけてきた結果だと思います。このように、1つひとつの原理を理解した上でアプリケーション全体を組み上げた点が審査員に評価されたようです。
集合写真
関連ページ
■河北新報2012年8月20日夕刊にて、「natural science ものづくり講座」講師陣チームが「第3回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」世界大会第3位を受賞した結果が掲載されました
■東北大学のWEBページで紹介されました
■東北大学工学研究科のWEBページで紹介されました
■東北大学工学部情報知能システム総合学科のWEBページで紹介されました