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シンポジウム

2008/08/13 sun.13:00-17:00
第1回 natural science シンポジウム


「第1回 natural science シンポジウム」は、
多数のご来場者を迎え、盛況裡に終了致しました。
ご来場者の方々、出展者の方々、関係者の方々に深く御礼申し上げます。
「第1回 natural science シンポジウム」の様子は、
後日改めて詳しいご報告をさせて頂きます。



開催目的

 近年、わが国の科学技術研究及び産業競争力の強化を実現する「科学技術創造立国」の基盤を揺るがす深刻な問題として、子どもたちの「理科離れ」が叫ばれています。「理科離れ」は単に「個人的に理科が嫌い」であるという問題ではなく、理科を学ぶ過程で本来養われるはずの「知的好奇心」や「論理的思考力」などの低下を意味しています。その結果として、文理問わず高等教育を理解できない学生が増大し、大学教育の質の維持が著しく困難に陥っているというかたちで問題は顕在化しており、もはや「理科離れ」問題は、国民全体による知の問題、すなわち社会的リスクであると捉えられています。

 また子どもたちを取り巻く社会環境として、本来そこにあるはずの人と人、自己と対象との関係性を実感することが困難な状況に陥っています。効率性を追求し複雑化・細分化されてきた社会システムによる弊害は、社会構成の基盤となるはずの市民参加を事実上困難なものとし、その結果が、個人・家族・地域社会・国レベルでの多様な社会問題として顕在化しています。

 「科学」の本質は、観察からはじまります。対象に直接触れ、自分の目で見て、自己と対象との関係性を五感で感じることなしに、知的好奇心・論理的思考力が養われることはありません。また、「科学」と言うと結果や成果が注目されがちですが、そこに至るまでのプロセスにこそ、知的好奇心や論理的思考力をはじめとする、科学的なものの見方・考え方が隠されています。

 NPO法人設立1周年を記念して開催する「natural science シンポジウム」は、「科学」と「地域」を切り口に一般層や子どもへの研究プロセス体験型科学実験教室開催や、企業・研究所・行政の枠を超えた地域社会と市民との新しいコミュニケーションの実践、など、弊社のこれまでの取組みを総結集した様々な企画を展開して参ります。

 大人も子どもも、普段科学に触れている人も触れていない人も、“「科学」って、そもそもなんだろう?”を五感で感じて頂きたいと思います。

Symposium natural science
08/07/13 sun. 13:00-17:00 科学って、そもそも何だろう?

13:00-14:00 「ゾウの時間 ネズミの時間」
本川 達雄 さんもとかわ・たつお / MOTOKAWA Tatsuo

 歌う生物学者としても知られる本川達雄さん(1948年仙台生まれ、東京工業大学教授)。生物学から時間について考えた『ゾウの時間 ネズミの時間』(中公新書、講談社出版文化賞受賞)はベストセラーとなりました。科学とは自然の見方、つまり世界観を与えるものだという考えをもつ本川さんから、生物学的世界観を分かりやすくお話頂きます(インタビュー内容はこちら)。
●定員:先着200名(事前申込制) ●対象:どなたでも ●費用:無料

14:30-16:00 研究プロセス体験型サイエンスライブ
「五感ってそもそも何だろう?」科学的視点を演劇ライブで体験!

 研究結果だけでなく、そこに至るまでの研究プロセスを演劇ライブ形式で体験できる、新しい形のサイエンスライブ。普段科学に触れる機会がない大人の方でも、気軽に科学的な視点を楽しむことができます。「五感ってそもそも何だろう?」をテーマに、音の原理から、人間の認識の原理にせまります(前回の様子はこちら)。
●定員:先着50名(事前申込制) ●対象:大人(中学生可) ●費用:500円

①14:30-15:30 ②16:00-17:00 科学実験教室
「生きている地球をつくろう!」大気の循環と地球の温暖化

 「生きている地球をつくろう!」をテーマに「環境ってそもそも何だろう?」を考える小学生のための科学実験教室です。小さな地球をつくり、大気の循環を再現することで、地球のはたらきを体感します。そこで得られた見地から、地球温暖化問題にせまります(前回の様子はこちら)。
※ 子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)助成活動
●定員:40名×2回=先着80名(事前申込制) ●対象:小学4〜6年生 ●費用:500円

14:00-17:00 Cafe natural science
科学や技術に気軽に触れられるカフェ1日限りのオープン

 美味しいコーヒーを飲みながら地域の科学や技術に触れられるカフェ「Cafe natural science」が1日限定でオープン。会場となる1Fラウンジには、科学や技術のトピックスが盛沢山。科学者や技術者や学生と、コーヒー片手におしゃべりしたり、地域の科学技術に触れたり。見て・聞いて・触って、気軽にゆったり、科学や技術を身近に感じてみませんか?

●定員:なし(入場フリー・申込不要) ●対象:どなたでも ●費用:無料


■ 科学と技術を身近に感じる体験コーナー盛りだくさん

いろいろな場所の二酸化炭素をはかってみよう!
(株式会社 仙台測器社)

技術の司令塔・プログラミングを体験しよう!
(日本ナショナルインスツルメンツ 株式会社)

磁石を知ろう!永久磁石をつくろう!
(株式会社 マグファイン)

宮城の米粉をつかったおかしをつくろう!
(宮城県産業技術総合センター)

蒲鉾を揚げた油でバイオディーゼル燃料をつくろう!
(塩釜市団地水産加工業協同組合)

見える光・見えない光のダブルで発電しよう!
(株式会社ミウラセンサー研究所、ソートR&D株式会社、ジーイーエス株式会社、JAXA 宇宙航空研究開発機構 先端技術センター)

アイディアがどんどん出てくるゲームをしてみよう!
(株式会社デュナミス)

バラ科の果物の秘密にせまろう!
(宮城県農業・園芸総合研究所)

「すべらない」を体感しよう!
(弘進ゴム 株式会社 )


■「学会へいこう!」プロジェクト
〜学生のふとした疑問から学会発表を目指します〜

2匹の働きアリが示す行動解析
(結城麻衣・東北学院大学教養学部4年)

多細胞生物における複合刺激に対する応答
(田村京子・東北学院大学教養学部4年)

地球環境を考える〜百万都市仙台における緑の働き〜
(佐藤公平・東北学院大学教養学部3年)

エンジンの熱力学の考察
(遠藤隆平・東北学院大学教養学部3年)

アリの生態にもとづいたアリロボットアルゴリズムの構築
(八重樫和之・東北大学工学部3年)

電気と磁気の関係
(佐瀬一弥・東北大学工学部2年)


■ おいしいコーヒーとおいしいスイーツをご用意しております(有料)

仕込み水で淹れたコーヒー(有料)
(自家焙煎珈琲店「珈巣多夢」、自家焙煎珈琲喫茶「ひこ」、森民酒造本家)

酒粕スイーツ各種(有料・数量限定)
(森民酒造本家)


■18:00〜19:30 交流会(お一人様 2,000円・事前申込制)

体験コーナー展示を酒の肴に、宮城の美味しいお酒とお魚を楽しみながら、
科学者や技術者、参加者同士で気軽に交流できる会です。
(三陸おさかな倶楽部、森民酒造本家、塩釜市団地水産加工業協同組合)
日 時:7月13日(日)13:00〜17:00 (受付開始 12:30、交流会 18:00〜19:45)
場 所:東北大学片平さくらホール1F・2F
(仙台市青葉区片平二丁目1−1)
対 象:どなたでも
定 員:【基調講演】200名
【研究プロセス体験型サイエンスライブ】40名
【小学生向け科学実験教室】80名
【交流会】50名
費 用:【基調講演】無料
【研究プロセス体験型サイエンスライブ】500円/人
【小学生向け科学実験教室】500円/人
【交流会】2000円/人
申 込:ホームページより事前予約制。7月11日(金)締切
(ただし、定員になり次第、締め切らせて頂きます)
主 催:特定非営利活動法人natural science
(仙台市青葉区北目町4-7 HSGビル3階 Five Bridge 内)
後 援:東北大学、仙台市教育委員会、河北新報社、他申請予定。
協 力: 株式会社仙台測器社、日本ナショナルインスツルメンツ株式会社、株式会社マグファイン、宮城県産業技術総合センター、塩釜市団地水産加工業協同組合、ソートR&D株式会社、株式会社ミウラセンサー研究所、ジーイーエス株式会社、森民酒造本家、宮城県産業人材雇用対策課、株式会社デュナミス、 JAXA宇宙航空研究開発機構先端技術センター、宮城県農業・園芸総合研究所 、他協力予定。(敬称略・順不同)
※参加希望の企業・研究所はこちらをご覧ください
問 合:大草芳江(広報担当) Tel: 022-721-2035