第6回体験型自然科学教室
事前打ち合わせ
学生参加者の皆さんは、参加したお子さんに満足してもらいたい、喜んでもらいたいという気持ちで、学生の立場から何ができるのかを、事前に議論して本番に臨みました。
当日できること。それは、何かの作業を仕事としてや、ボランティア気分でするようなことではありません。
大事なことは、お子さんの「自然の中での自由な発見」を守ることです。
それには、学生が不自然な存在になってはいけません。
「こどもの発見」を発見して価値だと実感し、守りたいと自発的に思うことが必要です。
学生さん自身が主体的に「 natural science 」に関わっていきたいと思うこと、そのこと自体が、学生さんが自然の中で自然にいられることなのだと思います。
いかに自然な状態で、お子さんに満足してもらえるようなことができるのか。
それは、事前の議論の過程で、「当日何ができるのか」という意識から、「当日何をしたいのか」という、より主体的な意識への転換によって、達成されることなのだと思います。
だから、具体的に何をするのかということさえも、もしかしたら当日発見することなのかもしれません。
個々人が、得意なことや興味を持ったことで「 natural science 」に関わり、自分自身の価値を見出す場であるのだと思います。
当日の様子
河内さん:こどもたちが顕微鏡でいきものを見るのを手伝っていました。
担当ご家族の「たける君の発見」をいっぱい発見してました。
アートでは、たける君と一緒に絵を描いて楽しそうでした。
及川さん:いきものせかいちずの準備をしているのが印象的でした。
また、火おこしを積極的にしてました。
伊藤さん:本番前、土をいじって何をしているのかなぁと思ったら、小さなミミズを見つけていました。
ミミズ好きなのか尋ねたところ、嫌いだとのこと...。普段できないことも自然の中ではできてしまうのかもしれません。
こどもたちが顕微鏡でいきものを見るのを手伝っているのが印象的でした。
篠原さん:行きの移動中から、奥新川の自然の美しさに感動していました。
担当ご家族の「ゆりちゃん、みうちゃんの発見」をいっぱい発見していました。
西田さん:冷やし中華を作るための火おこしをしていました。
こどもたちが、火を不思議に思ったり、燃える理由を考えたりしている様子が印象に残ったようです。
八重樫さん:穏やかな視線でこどもの発見を見守っているようでした。
こどもが持ってる火の玉が、突然接近して驚いていました。
また、写真撮影もしていました。
小野さん:写真を撮ったり、こどもと一緒に遊んだりしていました。
natural scienceに何度も参加いただいているこどもたちの人気者でした。
学生の感想
河内さん:クモをあまり顕微鏡で見たりしないので、おもしろかったです。
絵を描いたのが楽しかったです。
普段あのくらいの歳の子供と接する機会がないので、貴重で楽しい一日で
した。
及川さん:自然の中で学ぶという機会の少ない中、このような機会を与えることができる会社というのは少なく、貴重な体験ができました。
このような活動を多くさせていただいている立場から考えますと、本来であれば、安全面や準備面において気をつけるべき点等、まだまだ考えるべきことも多いですが、
これからの躍進に大きな期待をさせていただきます。
伊藤さん:おもしろかったです。次回もまた来たいです。
普段顕微鏡で見ているものと違うものが見られておもしろかったです。
篠原さん:普段接点のない人と大自然の中で遊べて良かったです。
場所がとてもいいですね。
貴重な体験ができたと思います。
西田さん:こどもが予想外なことをするのがおもしろかったです。
まさか木と絵の具が強力な武器になるとは・・・あの発想には驚きました。
子供っていうこと聞かないなぁと思いました。
八重樫さん:ただ自然に行くだけではできないことが上手く出来ていていいなぁと思いました。
反省会
学生はお子さんたちに満足してもらうことはできたのか?
当日、「こどもの発見」を守りたくてしたことは、私たち学生自身が満足できるくらいの価値になっていたのかどうかを
議論で追求していくことが、今後の「 natural science 」、そして自分自身にとって価値あるものとなっていくのだと思います。
反省会では、当日のことを振り返り、問題点を考え、現状分析を進めていく方向性はありました。
しかし、「次どうするか」という点については、まだまだ議論をしていく必要性があります。
それぞれが感じた、良かった点・悪かった点を議論の場で考えをもっと深めていくことが、次につながる一歩だと思います。
当日の満足だけでは終わらせない、「 natural science 」に参加したことで、何かを得てほしいから、
納得いくまで反省をしていきます。