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第6回「山の教室」の様子

文責:林 叔克 (2006年10月30日) カテゴリ:体験型自然科学の教室(10)

実験の意図

今回の自然の教室では、奥新川の自然の中、2つの実験を用意しました。

1.いきものせかい地図は、子どもたちがその場の自然にあるいきものたち、植物たちを 発見することから始まります。絵をかく道具もいろいろ用意しました。観察からスケッチへの自然な流れ ができるといいですね。 

2.たき火から発想して、いろんな光をつくってみようという企画をしました。 光とひとくちいいっても、たき火からでる光、ナトリウム、ホウ酸、砂糖、塩化カリウムなどから でる光があります。身近な物質から、実験室にある物質まで用意しました。それぞれの物質の粉末をアルコールにとかして、 綿にしみこませます。アルコールが燃えるときのエネルギーが溶けている物質に作用します。 いろんな光の色をみることで、好奇心が生まれてくるだろうと思いました。




当日の発見

いきものでは、なんといってもサンショウウオのこども。僕も始めて見ました。いきなり 大物がつかまってびっくりです。小さいながらも大きな頭。ヤモリじゃなくて、イモリじゃなくて サンショウウオのこどもでした。


当日、木の枝の先に針金を巻き付けて、綿をくくることを思いつきました。 木の枝は、枝先が分かれているので、一度にたくさんの綿をつけることができ、 炎の色の比較がしやすくなったろうと思います。くらべることで、不思議さがひろがっていくんだろうな。 自然の中で実験をすることのおもしろさをあらためて感じました。炎の色がかわっていくのが驚きでした。 最初はアルコールにとけている物質の色で、次はアルコールの色、 針金にとけている金属の色だの順だと思います。

干渉フィルターを使った分光器で、太陽の光、たき火の光を見たらどうなりました?



今後への反省

前日に科学者3人集まって、実験していました。炎の色がでる原理について、話あっていたのですが、 いろんな原理が考えられ、ぼくたちもはっきりわかってないと思いました。 原子、分子、電子という言葉に落とし込んで、理解しようとすると感覚的につかみにくいですね。 子どもたちは、いろんな色の炎をつくってたのしんでいたので、いろんな色のほのおを比較することで 学んでいけるのではないかと思います。


おとうさん、お母さんがたに実験の意図や、簡単に原理の説明をこれからもしていけたらと思います。 ビールの空き缶でつくったスペクトル分光器を持って帰っていただきました。 質問などがあれば、聞いてくださいね。いっしょに考えましょう。 次回は、冬に「雪の科学」をやります。

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