干潟の砂と波が作るかたちを調べよう!(第8回「海の教室」)
<実験の意図>
干潟の砂には、海水の流れによって生み出された様々な模様が見られます。その中でも特に波が繰り返し行ったり来たりすることによって砂浜にできるこのような模様は、ウェーブリップルと呼ばれています。今回の実験ではペットボトルなどの容器の中に砂と海水を入れて波を起こしそれによって砂がウェーブリップルをつくる様子を観察しました。
<用意したもの>
・プラスチック製容器・ペットボトル(水と砂を入れるのに使用)
・プラスチックのまな板(水に入れて波を作る) ほか
<当日の経過>
・ペットボトル
ペットボトルの中に砂と水を入れて左右にゆっくりと揺らし波を起こしました。すると数分後に砂の表面にいくつかの山と谷が形成される様子が確認できました。この実験では、横から観察することができたので、山になっている場所に砂粒が周りから集まってくる様子がよく分かりました。
・プラスチック容器
容器ごとゆすったりまな板をプラスチックの容器に入れてかき混ぜたりもしたのですが、プラスチック容器の片側を上下させて波を起こすのが一番子供たちにとっても負担が少なくきれいな模様を作り出すことができるようです。実際、まな板でかき混ぜたときは水が波ではなく渦になってしまいました。
やや忍耐が必要な実験なので模様が見えるまでに辞めてしまう子供もいましたが、うまくリップルを作るのに成功すると波が模様を作る不思議について実感することができたのではないかと思います。上からも横からも観察できる透明なプラスチック容器を砂の上ではなく台の上に置いていたらもっと横から見やすくなって砂の動きが分かりやすかったのかもしれません。
<おまけ・砂鉄を集めよう!>
砂浜で磁石を転がすと砂に含まれている砂鉄(磁鉄鉱)が磁石に集まって砂鉄を集めることができます。今回はある程度回収できた人が多かったのですが全然採れなかったという人もいました。この辺りはあまり砂鉄が豊富な場所ではないのかもしれません。