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フリーペーパーをつくっています

文責:大草 芳江 (2007年11月 2日) カテゴリ:大草 芳江(23)

最近、これまで敬遠していた印刷物を制作する勇気が湧いてきたので、
「今」全体を描写するひとつとして、
印刷物(フリーペーパー)制作に取り掛かっています。

 とりあえずつくってみた、ダミーはこちら。↓
 「体験型自然科学の教室」海の教室をモデルにしています。


WEBに比べ、空間的な制約がある印刷物。
それ故、WEBとはまた違う可能性を感じました。

それを簡単にまとめると、

◎空間的な制約が大きい
 ↓
◎掲載する情報を端的にまとめる必要性がでてくる
 ↓
◎情報の中身に加え、空間配置そのものを情報にする必要性がでてくる
 
◎読み手と話し手を、より明確にする必要性がでてくる
 ↓
◎どの位置づけからどの階層でその情報を伝えるかを吟味する必要性がでてくる

その結果、得られるメリットとしては

●情報を吟味していく必然性を得られた
●空間配置そのものが持つ情報を利用することで、第三者的視点を利用しながら、より直接的に表現できる自由度を得た
 ↓
○結果、よりトータルに対象を描写できる


つまり、これまで表現できなかった部分を表現できる枠組みができた気がします。

印刷物の制作を通して、以前よりも、意識する先の幅が広がりました。

もっと正確に言うと、意識すべき枠のようなものがあるべきところにあって、
その隅らしきものへと向かって、意識の幅を広げていっている、という感覚です。

そうなると、これまでつくったWEBページの「あら」が、目立ってしょうがありません。
まるで、つくりかけのパズルみたいに、ぬけているピースがあるのです。
ちょっと前だったら気づかなかったことなので、これはおもしろい感覚です。

ということで、とりあえず、「natural science」の活動も、
フリーペーパーへと焼きなおすことにしました。
(法人を紹介するパンフレットがなかったので、丁度よいです)

フリーペーパーの部品で、WEBにも使えそうなものがあれば、
(つまり、WEBの「あら」を埋める部品が見つかり次第、)
ちょっとずつ、WEBにも追加していく予定です。


そこで早速、「第8回体験型自然科学の教室」へ、
実験の目次と、蒲生干潟の位置づけを追加しました。
(まだまだ「あら」が目立つ状態なので、なんとかしたいです・・・)


「実験の目次が足りないから、つくらなきゃ」と感じた理由をよく考えてみると、
「natural science 体験型自然科学の教室」のひとつの特徴が浮かび上がってきました。

普通の科学教室で行う実験には、大抵「起承転結」があります。
しかしながら、「natural science 体験型自然科学の教室」
で行っている実験には、起承転結がありません。

起承転結がない、ということは、つまり実験を担当している「かがくしゃ」自身も、
その実験結果がどうなるのか、知らないわけです。

ただ、なぜそうなるのか知りたいから、実験系を組み立て、観察をするのです。
もしかすると、仮説とは、まったく逆の結果がでる可能性だってあります。

でもそれは、「"失敗"で、それで終わり」というわけではありません。
そこから、新しくわかることがあるからです。
そして、次に、「じゃあこうしてみたら、どうだろう」が出てきます。

まさにそれは、知らないものを知ろうとする、「研究」のスタンスそのものです。
その小さなひとつひとつの積み重なりが、
ひとりひとり個別の芽となり、茎となり、花となっていきます。

そのスタンスを、ゆるい形で、子どもたちとも共有しよう、
というのが「natural science 体験型自然科学の教室」という場です。

しかしながら起承転結がないことは、逆に言えば、
何をしているのか、何のためにやっているのか、
外から見たときに、わかりにくい、という面もあります。

たまに、起承転結がはっきりしているものの方が、
楽だなぁと流されそうになります。

起承転結がはっきりしているものの方が、
わかりやすいので大人の方々は納得してくださるし、
想定外のこともあまり起こらないので、対応も比較的楽です。


でも最近は、意外と、「起承転結」を外から要求されることが弱まってきて、
比較的ゆるいかんじでやれてきたなぁと感じていたので、
ちょっと安心してしまっていましたね。

表現を怠っていました。
それが、「第8回体験型自然科学の教室」報告ページにもあらわれていましたね。

やはり「起承転結」を問題にしない前提条件のつくり方、
私の守備範囲で言えば、表現のしかたが必要なんだな、と認識しました。

「natural science 体験型自然科学の教室」は何をやっている場なのか、
という、共有すべき前提条件をそろえるひとつの手法として、
目次等の見出し(つまり位置づけ)が有効であることがわかりました。

こんな感じで、いろいろな組み立て方ができると、
きっとおもしろいものができると思います。



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