イヌイットは一流建築士
先日、スキー場でイグルーを作ってきました。
イグルーとはイヌイット(北極圏の先住民族)たちが
雪のブロックで作る簡易住居です。
柔らかい雪からブロックを作り、力の分散や隣とのブロック
との連結などを考えながら計画的に雪の家を完成させます。
素人でも小さいものは簡単に作れましたが、イヌイットたちは
貯蓄倉庫のように大きなものも作ったそうなので、
おそらく実際は、相当な建築知識があるのだと思います。
ここで簡単にイグルーの作り方をまとめます。
◇イグルー作りの手順ツ黴
①雪を踏み固めます。(今回はスキー場で少し凍った雪の部分があったので
軽く踏み固めるだけで大丈夫でした。)
②固まった雪をのこぎりでブロック状に切り出ます。
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※ブロックは別名「おとうふ」と呼ばれます。
イグルーを作るためにはおとうふを100丁くらい準備します。
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③隣のブロックくっつきやすいよう、のこぎりで整形しながら
円状に組み合わせます。
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④2段目はブロックの力が分散するように、1段目のブロックと
互い違いになるように積み重ねていきます。
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⑤4段目以降からは内側に傾斜していくように、ブロックの上の面を
少しずつ斜めに切り、アーチ状に重ねていきます。
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⑥頂点に近づくにつれて、内側への傾斜を強めていきます。
徐々に雪ブロックがずれ落ちていくので、イグルーの
内側と外側から2人がかりで抑えていきます。
なんと、内側の人は中に閉じ込められてしまいます。
積み重ね、完成し終わったら内側から出口を切り出し、見事脱出!
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これはあくまでも素人の視点からの解釈ですので、
安全管理には十分気をつけてください。