定期演奏会
日曜日に、社会人の知り合いの方が所属する、合唱団サークル「Epice」の
第9回定期演奏会に出席してきました。
中世の教会の聖歌隊の歌や、バッハの曲を編曲したコーラスなどの他にも、
日本語に着替えた外来歌と題して、「線路は続くよどこまでも」や「大きな古時計」や
「グリーングリーン」などの一度は聴いたことがある曲も演奏されました。
混声合唱団によるソプラノ、アルト、テノール、バス、それぞれのパートが、
フルート、ヴァイオリン、トランペットのような楽器の特徴が感じられるように、
まるで“声”そのものが楽器であるように感じられました。
演奏会で、もうひとつ興味深いことがありました。
今回特別出演していた作曲家の信長貴富氏が
「編曲ってのはいかにも作曲の次みたいなイメージがありますが、実際は
編曲はものすごく大変で、なかなか作曲家でも編曲を中心に行う人はほとんど
いません。でも、編曲はものすごく重要なことなんです。時代が変わるにつれて、
歌詞を読み取るさまざまな背景も変わってきて、その瞬間の歌詞にのせる想いに
よって編曲が変わってくるものなんです。」
というような内容のことをおっしゃられていました。
確かに、現代のミュージシャンでもPV撮影、TV出演、ライブの
それぞれによって歌い方に変化があります。
私はただ演出を感動的にするために意識的にしているものだと思っていましてが、
中には、その瞬間ごとに社会の中で感じるものだったり、感情の起伏があったりして、
無意識的に、歌にその時の感情が乗り移っていくものなんだと思いました。
芸術家ってそれぞれの表現方法で、自分の感じたことを表現し、大衆に
共感できる部分があるのはすごいことだなと感じた、そんな有意義な演奏会でした。
写真撮影が禁止されていたのが残念です。写真も紹介できればよかったな。