電子回路基礎編 第五回デジタル制御2反省
音の仕組みを理解しデジタル制御を通して電子音を発生できるようになること
今回の講座の意図
音はそもそもなんだろう?声をパソコンで取り込み波形を見て、音の大きい・小さいの違い、高い音・低い音の違いを生の波形グラフ、フーリエ変換したグラフから考える。その後、プログラミングを行って電子音を発生させ、結果としてどんな電圧の波形と音の波形が観測できたかを確認する。結果としてプログラミングでミリ秒、マイクロ秒での電圧の制御の方法を身につける。
授業の結果
面白い授業ができた、うまくいったと思う。プログラミングを行い、その結果の電圧と音の波形からプログラミングでどんな結果が出たかを自分で確かめていた。少なくとも音の高低を聴覚だけではなく音の波形の違いとして捉えていた。
考察
input(プログラミング)に対してoutpu(電圧と音の波形)を測る。この方法と意味を押さえると、あとは生徒が自由に試して発見していく。その視点から考えると、今回は音も電圧の変化もLabVIEW上で行ってインターフェースをそろえ比べやすくした方がいいと感じた。
作業的な問題
そもそも今回うまく行った背景として、週末研究のソナー開発があった。今回の授業は要素自体は電子音をならすことである。しかし、ただプログラミングを行ってドレミを出しても、そもそも何がおきているのかわからなければ生徒にとってつまらない授業になる。これに対して、「音とはなんだろう?」という疑問に対して厳密な定義をしなくても少なくともマイクで波形を観察する、周波数を特定する、電圧の波形と比較する、という何が起きているのかを観察できる状況設定がいかに重要化がわかった。さらに、これも自分自身が半年間週末研究で「音とはそもそもなだろう?」と考えてきたからできた。
すなわち、授業のためではなく、自分自身が興味を持って調べ作ってきたこと一つ一つ明示的に残すと思わぬところで授業に活かせる、ということを感じた授業だった。今後も学ぶことを一つ一つ積み上げて手札を増やして生きたいと思う。