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スポーツ科学 natural riding lesson (第1回目 えにしホースパーク)

文責:林 叔克 (2008年6月 9日) カテゴリ:スポーツ科学(3)

馬術の背景

昔、馬は人間の経済活動を支えるために使われてきました。例えば、運搬や戦争で、ヒトと物資を運ぶ手段として使われてきました。現在、馬はスポーツという分野で人とともに生きています。その目的は、いかに馬と人がコミュケーションをとるかです。natural riding lessonでは、馬術における感覚を科学的に、そして想像力をもって養い、馬とのコミュニケーションを行うことを目的とします。

レッスンの内容

馬の上でバランスをやしなう練習

ステップ1
1,2,3と声をだしながら、・指先を見ながら、手をまわす
・肩からうでをつきだしてもどす
・足を付け根から、前後にけり出す
(左右の手足で交互に行う)

ステップ2
・馬の首と腰を体を大きく動かしてさわる。手や胸に体重をのせて、馬の各部をさわる

ステップ3
・目そつぶりながら、ステップ1と2でおこなった馬上での運動をくりかえす。

レッスンのねらい    

馬の上をバランスをとれというのではなく、体の各部を動かした結果、バランスが自然と身につくようにする。馬上体操を声の発声練習とともに行うことで、注意を馬の動きそらし、初心者の馬への緊張感をほぐす。 

体の末端を大きく動かすことで、体全体がリラックスし、結果、自分の体の中心にバランス感覚を養う。

次に体を大きく動かして、馬の首を腰をさわらせることで、体が大きく動いたときに対する恐怖感をなくす。

最後に目をつぶることで、馬の動きに対する感覚を養う。目をつぶれば、馬の背、足がどのような動きをしているのかが、体全体の感覚で意識することができる。さらに目をつぶった状態で、馬上体操を行なう。ここまでくれば、馬の動きに合わせて、体の中心でバランスをとり、体の各部を自由に動かすための第一歩が踏み出せる。

たけ君とのレッスン

最初は乗り手が緊張していたので、馬も緊張していましたが、馬の上での体操を発声を行って、だんだんリラックスできてきたので、馬も自然にやわらかく動くようになりました。最後は目をつぶって馬の動きを感じながら、手足を自由に動かせるようになりました。小学校の一年生がもつ、バランス感覚のよと体の柔軟性は抜群で、馬の背中の動きに合わせて、自分のバランスをつくっていくことを無意識にできるようになっていました。
このように、乗り手の体を型にはめようとする指示を与えるのではなく、結果、自然な正しい姿勢がみにつくようか号令をかけることが大事だと感じました。
馬上でのレッスン終了後は、ブラシがけの仕方を教えました。馬とのコミュニケーションはブラシがけから始まります。



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