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スポーツ科学 natural riding lesson (第3回目 えにしホースパーク)

文責:林 叔克 (2008年6月18日) カテゴリ:科学教育(7)

馬術の背景

人は自然の中にあって、自然から遠い存在である。そんな時代にあっても、馬の背の上では、草原が青空が身近に感じられる。natural ridingでは、馬を世話すること、馬に乗ることを通じて自然環境と人の活動の接点を構築する。

レッスンの内容

目的 自然の中で、馬の生き生きした運動と馬の高揚感を感じる

・馬の上でバランスをやしなう練習をおこなった
・人の緊張感を馬上体操によりほぐした
・馬との信頼関係をきづく、一歩を踏み出した

ステップ3
・速歩発進と鞍つきの練習をおこなった

レッスンのねらい    

覆いつくされた馬場で乗るのと違い、自然の中では、不測の事態がおこる。広い空間においては、群れの生物である馬は、ひとりでいることに不安がる。乗り手が少しでも、こわいと感じれば、馬はより不安になり暴れ出す。まず、人のリラックスが外で乗るときの基本である。そこで、いつも行っている基本レッスンが功を奏する。大きく声に出して「1,2,3」とかけ声をかけることで、身体のリラックスと、怖さを吹き飛ばす。

草地においては足場が不安定なので、基本のリズムに加えて、馬が4肢を使って歩く4節のリズムが生まれる。この動きは前後左右、さらに上下といろんあ方向に動くので、ただ馬の動きに合わせようとするだけでは、実は馬の動きについて行けない。自らの全身でリズムをつくりだし、馬といっしょにリズムをつくりださないといけない。

さらに自然のなかでは、馬との信頼関係がもっとも試される。風が吹こううが、キジが飛び立とうが、熊がでようが、馬が不安がるかどうかは乗り手にかかっている。


たけ君とのレッスン

「馬にの乗って、冒険しよう!」で始まった今日のレッスン。山の尾根にある牧草地まで坂をのぼり、川をまたぐ。馬の肢は、草原の波にあらわれ、見あげれば、青空に雲がながれる。たけ君の一言、「龍のひげだ!」

いままでは、屋根のある限られた空間の馬場でレッスンしていたので、外で乗るというのは、その空間の広さに最初、怖がっていた。しかし、そこは馬上体操をして、大きく声を出しながら、全身を動かすと、怖さはふっとんだようだった。それから草原のいろいろな場所をくまなく歩き、花、鳥、崖を探索した。

なんといっても外乗は楽しいようで、馬上から、遙か彼方の山脈を眺めては、指をさしていた。ビバも、ふだんはチャカチャカすることがあるが、背に子どもを乗っけているときはおとなしくしている。自分の仕事をわかっている馬だ。

この草原からさらに山頂を目指せる坂がある。その坂の前までいって、「いつか、馬に乗って、ひとりでこの坂のぼり」とたけ君にいった。「絶対、のぼる!」不測の自体がおこる自然のなかで、馬との信頼関係をつくることは、もっとも楽しい。馬は群れの生物で、ひとりでいると不安になる。馬が人を頼ってくるのか、そんな乗り手にならないといけない。「あの坂をのぼれば、海がみえる。」



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