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第4回授業報告(2008.06.20)

文責:林 叔克 (2008年6月21日) カテゴリ:基礎講座(19)

授業の概要

さて、今回はいよいよ加速度の理解である。「だんだん、速くなるということは、どういうことか?」という日本語から授業を始めた。この日本語に対し、座標軸を導入し、数式をつくることは、実は速度の導入のところでやっているので、生徒が自分で考え、プログラム構築まで行えるのか、まかせた。しかし、単純に速度の式と加速度の式を組み合わせたら、答えがでるかというと、そうではない。式の組み合わせの数は多数あるので、何が原因で、何が結果が、もっともシンプルな因果関係を発見できないと、プログラムは書けても、不自然運動をするボールになってしまう。このようにシンプルな因果関係を見つけるところで、試行錯誤することが、概念の構築には必要不可欠である。


授業の様子

プログラムが少し書けるようになってくると、最初からプログラムを書いてしまいがちになるようだった。しかし、そうすれば、いろんなパターンがあり、プログラムの式は増えて行くけれども、なかなか、自然運動をしてくれない。「だんだん速くなるとは、どういうことか?」鉛直方向に落ちるボールもみせながら、授業を行った。現象をイメージし、加速度を日本語で定義することを各自が試行錯誤していた。自分がどのように考えたかをノートに書き、思考のプロセスが明示的になるようした。


今後の予定

直感的にボールの運動をだんだん速くすることができた人もいるので、次回はなぜ、その結果が得られたのかを、論理的に説明する発表会を行う。



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