地域ブランド ~成果はだれのもの?~
最近、結論をはっきりと書くことを意識していたら自然に起承転結が
できるようになっていました。今見ると、昔の文章は全く読めません。
自分が書いたはずなのにまるで意味が通じない。少し成長を実感しました。
さて、本題ですが地域ブランドについて“本当にその地域に地力が
ついているのか”をいつも疑問に思っていました。
地力とは誰かに引かれた前提ではなく、自分たちで地域の価値を
議論し、企画し、実施できる能力と定義します。
それを実現させるためには「地域ブランド化を通して、仕掛け人が
より大きな新しい場や枠組みを作れるかにかかっています。」
“仕掛け人が抜けたあとに自立できるかどうか。”
仕掛け人が抜けたという発想が実はすでに仕掛け人が引いている前提です。
そこから改善・改良はあれど、自分の地域の地力ではありません。
仕掛け人がいなくても出来るんだという新しい前提を自分たちで引いて
初めて新しく発想が生まれてくるし、本当の継続的な成長につながります。
仕掛け人が新しい枠組みを作れれば、その中で各地域ごとに何をすれば
いいかをごく自然に考えられます。地域ブランドは決して共通目標ではなく、
地域の人たちはブランド化を目指しても、仕掛け人は地域ブランドを通して
新しい社会を作るという、目標、責任、成果の切り分けが必要です。
仕掛け人は大きな組織である場合が多く、地域の活性化という同じ目標に
走ったら、小さな組織がつぶされるのは世の常です。自立できるようにと
工夫しても、効果が薄れる期間が変わるだけで問題の根本は未解決です。
大きな組織は一緒に協同しながら、相手が自立できるようにと気遣うのではなく、
初めから立場が違うことを認識し、別軸で新しい枠組みを作っていくという
決意を持った上で、地域ブランドに手掛ける必要があります。
目標、責任、成果がそれぞれにあってこそ協同が成り立つ。
既存社会でのしがらみは決意なき思いやりが原因だと思います。
大きな組織になっても必ず新しい場・枠組みを作り続けること。
肝に銘じます。