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第5回授業報告(2008.06.27)

文責:林 叔克 (2008年6月28日) カテゴリ:基礎講座(19)

授業の概要

「だんだん、速くなるということは、どういうことか?」という日本語から自然現象をイメージし、数学という言葉、プログラミング言語を使って、シミュレーションの構築を行った。たとえシミュレーションでボールがだんだん速くなる様子を理解できたとしても、「できた!」で終わらないで、そこから、より理解を深くし、概念の構築を行うことが、本授業の目的である。

つまり、加速度の世界、速度の世界、位置の世界の階層性を理解した上で、それぞれの数式がどういった意味を持つのかの理解を目指す。


授業の様子

今回は、何人かに「ボールがだんだん速くなる」という現象をシミュレーションする方法を発表してもらった。具体的な式の説明やプログラミングの説明はみなできるようになってきたが、「つまり、」と抽象度を上げていって、自然現象を説明するところはまだまだである。概念の構築のポイントは、

1.世界の階層性
2.加速度で速度の世界の未来を予測する
3.速度で位置の未来を予測する

という3点である。


今後の予定

次回は、今回得られた自然の法則をもとに、ミサイル発射からの弾道を計算する。着弾するまでの距離を計算するという課題を行うなかで、自然の原理がどのように利用されてきたのか、を議論する。



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