第14回 交通流のシミュレーションシンポジウム
第14回 交通流のシミュレーションシンポジウムにて、招待を受けて講演します。
交通流シンポジウムとは?
最近、交通の流れ、渋滞状況のシミュレーションが再び盛んになってきた。その理由として、上に述べた事情に加えて、交通流解析に従来から用いられてきた流体力学的手法 や追従モデルが改良され、「最適速度モデル」により高速道路の現実の渋滞が説明できるようになったなど、新たな進展が見られたことが挙げられる。また、「セル・オートマトン(CA)モデル」を使うことにより、問題が大幅に簡素化され、取り扱いが容易になった。渋滞の固まりの生成・消滅、そのパターンはフラクタルの概念によって理解することでき、物流・情報ネットワークの渋滞とも関連が深い。さらに、人間の交通経路選択の挙動をも考慮すれば、交通流は一種の「複雑系」と捉えなければならない。今では交通問題が、交通工学の分野から物理学、数学の分野にまで広がりを見せ、学際的色合いを持ちつつある。
交通流シンポジウムを主催されている杉山先生(名大院情報科学)から招待講演の招待をいただきました。交通流シンポジウムとはいえ、従来の物質科学をはみ出して、生命系・社会系も含めた、数理物理的観点からの複雑系など、新しいことなんでもありという感じになってきているそうなので、単細胞生物の代表であるゾウリムシの研究の話をしてきます。
講演者 林叔克
題目 1次元系におけるゾウリムシの自発的なクラスター形成とそのダイナミクス~
日時:11/26(木)-11/27(金)
会場:名古屋大学VBL(ベンチャーホール)