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実験の目的、方針と実験系開発の進行具合

文責:佐瀬 一弥 (2008年11月13日) カテゴリ:ヒトの視覚情報処理にもとづいた運動制御(7)

視覚追従実験で何を知りたいか

 この実験では、人間を入出力のあるシステムととらえて、 その特性を調べる。その特性は、ヒトが身につけてきた生きるための戦略を反映したものであるはず。 できるだけ抽象的で、ヒトのあらゆる認識に普遍的な要素をみつけたい。 シンプルな実験を行い、その結果から重要と思われる点を抽出し、それから もっと特殊な実験にすすみ、それぞれの実験の意味付けを怠らないようにしたい。

実験系について

実験系のプログラムはLabVIEWで作成する。 暗い部屋で、プロジェクターを使って白い壁に、表示して実験する。 ターゲットの丸が左から右に等速直線運動し、マウスで追いかける。 ターゲットの速さは4段階、それぞれ10回連続で行い、毎回、時刻とターゲットとマウスの位置を 記録する。 得られた位置のデータから、速度、加速度、それぞれの周波数成分の強度を解析し、考察する。 プログラムの大枠は完成している。 現在、データの記録方法の微調整と速度の設定などに取り組んでいる。 来週には実験を開始する予定。 図はPCのデスクトップ上の実験画面。プロジェクタで投影するときには、光を制御して余分な部分は 壁に映らないようにする。


実験画面



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