確率論の基礎
文責:林 叔克 (2009年1月31日)
カテゴリ:応用講座(7)
応用講座では、毎週、それぞれのテーマの発表を行っている。 今回は、確率論についての発表である。 明日、雨が降る確率が10%というが、まず、雨が降ることの因果関係を考えると、 気温、湿度、空気の対流などの様々な要因が絡まりあった結果、雨が降る。
大気の様子をある箱の中に閉じ込めてシミュレーションすることを考えると、 もし、ある瞬間にすべての水分子の位置と速度を知ることができたら、未来はすべて、予測可能になるのだが、 私たちが「確率」と呼ぶものが、人間が初期状態を正確に知りえないからではないか?という議論になった。
粒子の拡散のシミュレーションを行っているが、C言語を使って、 ランダム変数の発生から、粒子の座標を時系列で解析するプログラムまで構築できた。 次は、OpenGLの描画関数を使って、時系列の発展を描画することである。 研究の目的としては、確率論の基礎を勉強し、アリの行動のモデルを ランダムウォークから構築することである。発表としては、「確率ってなんだろう?」という導入部分と、自分が行っている研究の目的と、 確率論の体系にどのように、シミュレーションという手法で切り込んでいくかの構成ができていた。