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大人も愉しむ3「電子オルゴールを作ろう」

文責:福島 愛 (2009年2月28日) カテゴリ:基礎編(351)

3回目のロボット教室。(今作っているのは電子オルゴールなのだが・・)

前回、「もうちょっとで出来上がりです」なんて言われたものだから、
今日は仕上げるわ!と足取り軽く扉を開いた。


"先輩"たちは、何をやっているんだろう。
覗き込んでもわからない。
分かることは、私と同じように(キャリアは向こうの方が長いのだろうが)基盤と闘っている"先輩"と
大きな車を横において何やら作業をしている"大先輩"がいることである。

「さぁそれでは、始めます」

佐瀬先生の合図で、各自が今日の作業に必要な部品が何かを先生に確認し、準備する。

私はとりあえず、はんだ付けの復習からはじめた。
基盤の穴をただハンダで埋めていくだけの単調な作業なのだが
どの作業にもこの「ハンダで埋める」「ハンダで固定する」工程があるので
重要な作業なのだ。

とはいえ、3回目。随分手慣れてきたことを実感。

今日は私と同じ進度の生徒がいなかった。
私の今日の課題は「マイコン部分を作ってみよう」
マイコンとはオルゴールをコントロールする頭脳部分。
いわば重役?難しいんじゃない?
こわごわとソケットとその設計図を見てみると、
書いているのは非常にシンプル。
1.電源の+とーをマイコンにつなぐ
2.セラロック(時計)をつける
3.スピーカーをつける

これで終わりなんだそうな。
なんと、終わりは見えたみたいなもんだ。

まずは、電源をつなぐために、導線を準備する。
前回は導線の両端ストリップがうまくいかず、導線を切ってしまったり(長さが足りなくなる)
ストリップさせた導線の長さがなぜかバラバラだったりしていたのだが
今回は一発OK!
これをハンダで基板に固定するのだが、これがまだ慣れない。
なぜなら、この作業をするには、ハンダ・導線・はんだごての三つを同時に操作しないといけないからだ。
私の手は二つしかない。
とりあえず、基盤の上にハンダを溶かしておいてから、導線を固定させるようにしているが
この作業はまだまだコツがつかめてないような気がする。

セラロックは、スイッチと同様に3つの足がある。
これと導線を基盤に固定するのは、また難しい。
背の高いスイッチが既についているので、セラロックの上に基盤を載せるにはスイッチがジャマなのだ。
スポンと基盤の穴から抜けてしまう。
色々考えた結果、とりあえず基盤にセラロックをハンダで軽く固定することにした。

佐瀬先生とやってみようさんが適当に覗き込んでは、次に何をやるか、私に指示をだしてくれる。
佐瀬先生にセラロックの固定のコツを聞いてみると、私のやり方でいいらしい。
イマイチさっさと出来ないのは、きっと慣れが足りないに違いない。
こればかりは今すぐどうしようもない。とりあえず前進あるのみだ。


セラロックとマイコンをつなげたら、あとはスピーカーだ。
これも簡単簡単。
あっという間に出来上がり。

"先輩"の手元から、コツを盗む

とはいいつつも、導線の被覆がハンダで溶けかけている部分が少しある。 ピンセットで作業しながら、隣の"先輩"の手元を覗き込んだ。

この曜日は、一度大きな指示をもらうと
後はみな、黙々と作業をしている。
やってダメだったら他の方法を試す。
黙々と、ひたすら手を動かしているのだ。
すごい集中力である。

私はジャマにならないように、後ろからそっと覗いた。
aiDSCN2461.jpg

"先輩"の基盤はとても美しい。
私の基盤は、長さの余った導線が「じゃらじゃら」としていて、まるでジャングルかマングローブの根元といったところだが、
"先輩"のはすっきりして、まるで化粧箱に鎮座している素麺か、まっさらの爪楊枝や麺棒のよう。
どうやったらそんなに美しく出来るのか?としばらく観察させてもらった。

気分は"背中を見て学ぶ"職人修行である。
すると、実際に導線を基盤にあてて、必要な導線の長さだけ切って使っているのだ。
だから、導線が余らないのだ。
単純なことなんだけれど、ひとつ勉強。

これでオルゴール完成!????

「あ、これで完成ですよ」 やってみようさんと佐瀬先生がチェックしてくれた。 え? 完成? 全然、実感ないんですけれど・・・??? だって、私の作ったのはオルゴール。 音も出てないのに、完成と言われても全然実感がない。 自分で音をコントロールしたくて、オルゴールを作りたいって思ったんだから。

どうやら、モノとしては出来上がりなんだそうな。
音を出すには、マイコンにプログラムを書き込まないといけないらしい。

プログラムはC言語というプログラミング言語を使う。
C言語。名前は超有名である。名前だけなら知っている。
しかし、私はC言語と「全く」付き合ったことがない。
テキストを見たら、PCキーボードの使い方から書かれていることを考えると
この目の前にいる"先輩"たちは、ブラインドタッチから学んだのかもしれない。
「小学生もやっている。」
自分の中で大きく響く。私もやってやろうじゃないか。

次回につづく。



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