論文への第一歩
文責:林 叔克 (2009年3月 7日)
カテゴリ:研究開発テーマ(1)
科学は最終的には、客観的な事実のひとつの積み重ねである。
ここで客観的とは、世界の多数の人々が納得するものであるということである。
そこで研究成果は、世界中の人が読めるようにすることが必要である。
研究発表を行うには、いろいろなジャーナルがあり、自分の研究内容に合わせて、ジャーナルに投稿する。
ジャーナルには、レフリーがいて、投稿された論文を読み、内容に新奇性があり、
ジャーナルで出版するに値すると判断されれば、アクセプトされ、はれて研究が論文として発表される。
論文を書くためには、まず自分が行っている研究を以下の視点から簡潔にまとめることが、大事である。
- 1.なにについての研究か。
- 2.なにがわかたったのか。
- 1.研究の背景
- 2.研究の目的
- 3.実験方法
- 4.実験結果
- 5.考察
- 6.結論
- 7.今後の予定
この流れが10から15の箇条書きで、それぞれの文章が必然のステップで積み重なっていくように書く。
ポイントは、図の説明に頼らないで、論理的な文章と文章の構造だけで、第3者が理解できるように書くことである。
研究を始めた初期段階においては、グラフをきれいにつくることと、グラフをx軸、y軸からきっちり説明することが大事である。この論文作成は、グラフにもとづいた説明ができることが前提である。
次にこの箇条書きを英文に翻訳する。英文の箇条書きを骨格として、それぞれの箇条書きについて、subsectionをつくり、論文を書いていく。