研究発表の仕方について
今回の計測自動制御学会SICEにおける研究発表と、 前回の発表との違いについての考えたことを述べる。
前回は、個々が自分が何に興味をもったか、その時系列を主軸に発表を行っていたが、 今回は、広く学問領域から、自分の研究を位置づけ、なんの研究か、どのようなところが明らかになったのかを中心に 発表を組み立てることが主になっている。
時系列の因果関係では、内容が10分での発表には収まりきらないし、おさめたとしても、因果関係の鎖が長すぎて、
聴衆がわからないもになるだろう。
そこで、以下のステップが重要になる。
- 1. 背景において、全体の構造を提示する。
- 2. 本研究の目的において、何を明らかにするのか。
- 3. 明らかにするために、どのような手法をとるのか。
- 4. 何がわかったのか。
研究の段階としても、広く学問領域で、 自分の研究を位置づけることきにはじめて、「~ために」文法を使うことが許される。 自分の中の時系列の必然のステップを積み重ねることから、因果関係をつむぎだしていく発表から、 今度は、全体の構造を提示し、目的を提示し、構造を組み立てるという発表になる。