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研究発表の仕方について

文責:林 叔克 (2009年3月12日) カテゴリ:科学者と社会(9)

今回の計測自動制御学会SICEにおける研究発表と、 前回の発表との違いについての考えたことを述べる。

前回は、個々が自分が何に興味をもったか、その時系列を主軸に発表を行っていたが、 今回は、広く学問領域から、自分の研究を位置づけ、なんの研究か、どのようなところが明らかになったのかを中心に 発表を組み立てることが主になっている。

時系列の因果関係では、内容が10分での発表には収まりきらないし、おさめたとしても、因果関係の鎖が長すぎて、 聴衆がわからないもになるだろう。

そこで、以下のステップが重要になる。

  • 1. 背景において、全体の構造を提示する。
  • 2. 本研究の目的において、何を明らかにするのか。
  • 3. 明らかにするために、どのような手法をとるのか。
  • 4. 何がわかったのか。

研究の段階としても、広く学問領域で、 自分の研究を位置づけることきにはじめて、「~ために」文法を使うことが許される。 自分の中の時系列の必然のステップを積み重ねることから、因果関係をつむぎだしていく発表から、 今度は、全体の構造を提示し、目的を提示し、構造を組み立てるという発表になる。



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