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コンピュータサイエンス―基礎講座・第7回―

文責:田村 友里恵 (2009年4月23日) カテゴリ:基礎講座(19)

コンピュータサイエンス基礎講座 4/17

トランポリンはなぜ楽しいのか

トランポリンに乗ったことのある人は少なくないだろう。

あれは、非常に楽しいものであると思う。

トランポリンの上で跳ねていると、トランス状態になる。

なぜか...?

それは、自分の動きが非日常だから。ということが理由の一つとして挙げられるだろう。

地面の上で跳ねた時よりも、より高く跳ぶことができるので、なんだか不思議な感覚になるのだ。

では、トランポリンの上ではなぜ、あんなにポヨンポヨン跳ぶことができるのか!?

と、聞くと、トランポリンには跳ねそうなものが色々ついているから。
と言われる。

跳ねそうなものとは......。

ゴムとか、バネとかのことを指すそうだ。

さて、ではなぜ、ゴムやバネがあると「跳ねそう」とおもうのだろうか。

まずは、バネの仕組みについて考えてみよう。

バネって・・・?

バネをひっぱって、はなすと、「ボヨン」とする。

この「ボヨン」という動きは、ボールの落下運動や、ボールが転がっていく様子とは全く異なるものである。

では、今まで様々なボールの動きをシミュレーションしてきたが、それらと何が違うのだろうか??

このことについて、まずはバネの動きを思い出して考えてみよう。
バネに力をかけていない状態を自然状態と呼ぶ。

バネの先にボールをつけ、それを引っ張って、放したときを想像してみる。
バネに最初、速度は無い。つまり0である。しかし、放したときに加速度が生じる。
そして、どんどんボールは速くなっていくが、自然状態よりも縮むと、どんどん遅くなっていく。
まず、ここまでで、速度は変化していることがわかる。

では、次に加速度はどうだろうか?
なんだか変わっている気がする...。しかし、どう変わっているのだろうか??
そもそも、今までは、加速度といえば、地球が物体を引っ張る力、重力であり、一定のものだった。
今回の、バネの運動の時にはいったい、加速度と呼ぶべき力とはなんであるのか?

bane01.gif

今週のコンピュータサイエンス

今週から行っているバネの動きであるが、これは、加速度が変化するものであるということを実感するためである。

これまでのシミュレーションで、加速度が分かると物体の次の速度を予測することができ、そして、速度がわかると物体の次の位置を予測できることがわかっている。

今までは加速度は重力など、物体に加わる力が一定なものを用いてきた。

バネにかかる加速度は一定ではない。一定ではない加速度により、物体がどのような運動をするのか。
ここでは、物体に力がかかる時、それが、どのような力なのかを考えることを目的とした。

次週は、バネの力と加速度の関係を、体を通して学んでいく予定である。

IMG_1758.JPG


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