琉球大でのまとめ
ワーカー一匹の内部状態の定義
直接接触によるwalk/restの切り替えは単純に考えられそうだが、以下の二つのパターンに切り分ける必要がある。
確率変動
ある条件(ワーカー・女王との接触)を満たすwalk/restを切り替える際の確率が変動する(walk50%→60%に増加など)
モード切り替え
ある条件(ワーカー・女王との接触)を満たすと強制的にwalk/restを切り替える この二つを切り分けて考える。ここでは後者のモード切替を考える。
ロイヤルコートを形成するのはアリ・蜂など一般的に見られる。しかし、ロイヤルコートをどのように形成しているのかというアルゴリズム自体に注目するという研究はあまり行われていない。直接接触によるwalk/rest切り替えという単純なルールからロイヤルコートのアルゴリズムがわかるなら面白いだろう。
直接接触によるモード切替モデルの定量化
生物の実験という前提において、3コロニー×10個体で確からしい結果が得られれば良いらしい。 また、本モデルで注目したい点は女王の周囲を囲むロイヤルコートの形成と崩壊である。そこで、ロイヤルことーとの形成・崩壊の約20分間に注目し実験を行う。 実験方法は、PC上で動画を再生し女王・ワーカーをマウスで座標をプロット。接触後のwalk/rest切り替えについて注目する。
女王のパトロール完了率の変化
女王のパトロールは時間に比例して完了するのだろうか?それとも、ある程度段階的に完了していくのだろうか。 後者であればある時間に女王が動きコロニー全体のactivityを上昇させ、その隙にタッチするというモデルの信憑性が増す。
ロイヤルコートの定義
女王の周りを取り囲むロイヤルコート。これも何を以ってロイヤルコートと定義するかをしっかりとする必要がある。 そこで、コロニーを数px毎にラインを引き、アリをクリックし全体の巣に対して十分ワーカーが女王の回りに存在する状況を定量化する。
巣の構造によるパトロール効率の変化,1次元から2次元への変化
今まではdiacammaの女王のパトロールを正方形の二次元上で行っていた。しかし、diacammaの巣は細長い管と少し広い部屋(チャンバー)の連続である。この巣の形状とパトロール効率に関係があるのか。そもそも狭く細い巣を選ぶことでロイヤルコートを形成しなくても良いような巣を選んでいるのではないか。面積一定で1次元の直線状に近い状態の巣から徐々に正方形に近づけることで巣の形状とパトロールの関係を調べていきたい。