必然のステップを考えた要素の組み立て
ものづくり講座。ここ1年間は、教える上で必要であったが、飛ばしていた要素に気づき、カリキュラムの内容を増やしていった。 しかし、最近改めて、知識・技術を積み上げる必然のステップを考えた際、逆に要素を必修ではなく選択に切り替えてもよいという部分が出てきた。 体験講座でオルゴールや電光掲示板を製作する。 ブラックボックス化することでものづくりの一連の動作を学ぶ。 これは今までどおりで問題ないだろう。 次に基礎編。ここが必修と選択、そして進め方を含め整理する必要がある。 AVRマイコンプログラミングを後にやるということを前提にすると、AVRマイコンを使うのはもっと後半でよい。 基礎編で身につけるべき必要な要素として
- (i)完成品と回路図を比べならがら回路を作れること
- (ii)C言語を扱い、ループ処理や条件分岐など基礎的な内容を扱える
(i)はロボット回路を作る際に必要となる。部品の知識も必要だが、それ以上に、「ある程度複雑な回路を作りきった」という部分が大事である。 一度、回路図を読み作れれば、作った具体的な回路を忘れても、生徒が振返り調べることができる。 そこで、やり方としても、できなかったら原因を見つけ、修理するか、作り直すかを生徒が選ぶ。そして、動くまで何度でも作る。 このプロセスを通すと、回路を丁寧に作る必然性が出てくる。丁寧に作らなければ、もし動かない場合トラブルシューティングが非常に困難になるためだ。 (ii)のプログラミング。以前はこの前にタイピング練習をみっちり教えていた。しかし、タイピング練習単体ではやる必然性がない。 むしろプログラムを学ぶ上で、タイピングが律速になる場合であればタイピング練習に入るようにする。 また、プログラミングの教え方も最近はわかってきた。 以前はヒントを与えていたが、最近は答えを教える変わりに、類題も同時与えることにした。 生徒毎に躓づく部分が様々であった。そして、その躓いた部分を教える側が探すのではなく、生徒が正解のプログラムをいじることで試す方が結果として身につくようである。 そして、成功したプログラムを保存し、改変しコンパイル、実行しながら、だんだんとプログラムの意味を理解していく。 すなわち、生徒が自分で試し、結果として理解できる場を恣意的でない形で提示する。 全体を通してカリキュラムについて
- ・必要最小限の最短ルート
- ・躓いたときに戻るルート
- ・一定水準まで達成したかを試験する(作りきれるかどうかで判断)
の3つに分類してカリキュラムを作っていこうと思う。