ヒドラが来た日、いなくなった日
ヒドラ
今日は実験室にヒドラがきた。
宮城学院中学校からいただきました。
ふつうの、ベージュ色のヒドラと、クロレラと共生しているグリーンヒドラの二種類です。
早速、ヒドラをシャーレとビーカーに引っ越しをさせました。
二つの容器に分けたのは、もしも水質が変わっても全滅しないようにするためです。
引っ越しも済んで観察をしてみると、
なんだか、ヒドラに元気がないように見えます。
というのは、ヒドラは普段、触手を伸ばして餌をさがすようなそぶりをするのですが、今日はず
っと丸まったままだからです。
時間を少し置いて見てみると、
今日、
実験室に来たヒドラが、
死んでいる。
ほとんど球状になっていて、シャーレを軽く揺らすとポロポロと崩れて水に溶けてしまった。
え・・・
なんで・・・!?
シャーレに入れたヒドラも、ビーカーに入れたヒドラも、どちらも同じ状態。
考えられる原因は、水。
引っ越ししたときに、普通の水道水を使ったのですが、水道水には塩素が含まれている。
そして、ヒドラは淡水の生き物で、塩には弱い。ちなみに、ヒドラの餌となるアルテミアは人工海水で孵化させるので、ヒドラに与えるときによく洗わないといけない。
調べ、相談して分かったことは、水道水を使うときにはカルキ抜きをしなければならないという
こと。
水道水を汲んでおいて、2,3日置いておいたり、一度沸騰させなければならない。
もともとカルキ抜きをしてヒドラを育てている水に、少しだけ水道水が加わることにはさほど問
題はないようですが、さすがに100%生の水道水はいけない。
カルキ抜きをした水に急いでヒドラを移した。
が、元気になる様子はなさそう。