日本物理学会 2009年秋季大会 物理教育での発表に向けてI
これまで1年と3ヶ月おこなってきた「ものづくり講座」は既存の教育とどう異なり、どのような新規性、価値があるのかを佐瀬君と議論した。ここでは箇条書きでまとめる。
ものづくり講座の前提としているところ
- ・キットを使わない
- →問題を切り分けて考えさせる。結果として恣意的ではなく論理的思考力を身につける
- ・必要最小限の要素を生徒が認識して作る
- →2回目以降の製作の自由度が異なる
- →1回目は設計図どおりであるが、2回目以降にアレンジを加えることが可能となる
- →自分だったらどうするという発想が可能となる。
- ・読み書きそろばんレベル(小学校で学ぶレベルの知識)について、知らないことを前提としない
- →「習ってないからわからなくていいや」という言い訳を生徒にさせない
- ・誤魔化さない
- →小学生だからわかならくていいという言い訳をさせない
- すなわち「子ども扱い」しない
- ・恣意的にしない
- →生徒がやらされてる感じを出さない
体現したものがYAHAmethodである
YAHAmethodについて
やってみようAciton,及びはかってみようAcitionから成る。
- ・やってみようAction・・・実践(製作)から入り、理屈抜きに作ってみる。
- ・はかってみようAction・・・測ることで問題を切り分けて考える。回路図と完成品を見比べるだけではただの答え合わせ。問題の切り分け既存の教育との対比を図に示した。