【2009.11.20】レモン電池の起電力測定実験
体験編は、自動温度制御装置の制作に必要な技術を習得します。この装置の構成は、計測、演算、制御に分けられます。 まずは、このうちの計測についての実習を行います。
目標はレモン電池の起電力を10分間測定し 測定データをPCに記録し、グラフとして出力することです。
前回はレモン電池の測定の準備として、LabVIEWの使い方の基本、DAQの使いか方を学びました。今回は、グラフの作成方法を学び、
レモン電池の起電力を測定してみます。
まずは、DAQと電気の世界のインターフェースを作成します。
電気を扱うシステムの構築にははんだ付けの技術が不可欠です。
そこで、はんだづけを習得し、わにぐちクリップを導線の先端につけるという課題に取り組みました。
次に、本題のレモン電池測定です。レモン電池は、日常的に使われる乾電池や、パソコンや自動車のバッテリーなどの原理をもっともシンプルに実現できる例です。
レモンに2種類の金属板を刺し、作成したわにぐちクリップでPCに測定した電圧の大きさを取り込みます。
測定してみると、0.2Vほどの電圧から徐々に減っていく様子が表れました。起電力は化学反応に起因しています。反応が進むと、反応に寄与する物質の濃度が小さくなるため、反応が緩やかになり、起電力も小さくなります。このように電池は使い方で起電力が変化するデリケートな要素です。
今回で計測の技術を習得できました。次回は、計測した値の処理、演算、また、DAQ出力を学びます。
測定データをグラフとして出力