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ニクロム線を使った温度制御装置の性能

文責:佐瀬 一弥 (2009年12月 9日) カテゴリ:佐瀬日記(33)

安全に温泉卵をつくることができ、 講座でも作れるシンプルな温度制御装置の 形態を検討中である。今回はニクロム線で 直接水を温めるもの。
陶器に耐熱性の接着剤で ニクロム線を貼り付け、100Vの交流を コンセントから供給する。
ニクロム線(φ0.4、L5m)の抵抗は55.5Ωであり、消費電力は180W。 温度の測定は、温度センサICをラップで包んで防水したもの を用いる。
今回は特に接着剤(セメダイン 耐火パテ)の耐水性と ニクロム線の耐熱性、70度まで温度を上げるのに かかる時間に着目する。

結果

ニクロム線で直接熱した水と、ガラス瓶で隔てて 間接的に熱した水の温度を測定した。


直接熱する実験装置


直接熱した場合の温度変化


ガラス瓶を隔てて熱する実験装置


ガラス瓶を隔てて熱した場合の温度変化

・耐火パテは水でくずれた。
・ニクロム線は水につけている限り、 赤く発光することはなかった。
・直接熱すると16分、ガラス瓶越しでは32分ほどで70度に達した。
・ニクロム線は空気にさらしても発光しなかったので、 180Wでは空気中でも断線の可能性は少なそう。



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