【2009.12.11】温度センサを駆動する
体験編は、自動温度制御装置の制作に必要な技術を習得します。これまでPCによる計測、制御の基本を学びました。今回から、自動温度制御装置の製作に入ります。
自動温度制御装置は温度センサ、ヒーター、PC、それらをつなぐ電子回路で構成されます。まずは、温度センサを使って計測用のプローブを作ります。
センサは外界の物理量をはかるものです。
そもそもはかるとはどういうことでしょうか。
水銀温度計の例を考えてみましょう。
水銀の液面高さと温度が対応していて、目盛を読むことで
温度を知ることができます。
つまり、温度という物理量を人間が知ることができる量に
変換することです。
温度センサICの場合は温度を電圧に変えています。
電圧の大きさの計測はこれまでで学びましたので、
われわれは温度センサが生じる電圧を数字で知ることができます。
ただし、温度を知るためには、電圧と今の温度の関係を知る必要があります。
そこで、データシートとブレッドボード上での
検証を通して温度センサの特性を調べ、
プローブを製作しました。
次回はプローブを完成させ、DAQと接続するための
回路を作ります。
製作したプローブ