【2009.1.15】リレー回路の製作
体験編は、自動温度制御装置の制作に必要な技術を習得します。これまでPCによる計測、制御の基本を学び、温度センサの実装、出力電力の設計を習得しました。今回はヒーター部分とPCの境界のリレー回路を制作します。
ヒーターとして用いるニクロム線には100Vの交流をコンセントから供給し、
300Wの電力を熱として出力します。
この電力のオン、オフをPCからの信号で制御するために、
増幅回路を作る必要があります。
ここでは、リレーという電磁石によりスイッチのオン、オフを制御できる電子部品を使用します。
出力電流が交流であること、また、出力電流が大きいことをふまえ、
なぜトランジスタでなくリレーを使うのかを考えました。
ものづくりにおいて定格値や物理的空間の制約は、
つくるときは厄介です。
しかし、いろいろな対処法を学ぶと、多くの技術の必然性がわかってきます。
ただ装置をつくるだけでなく、
完成に至るまでに経験したことが今後の製作にも役に立てるような
講座にしていきたいと思います。
製作中の回路の回路図