SPP科学教室のTAとして参加して思ったこと
文責:高城 敦子 (2010年1月29日)
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SPP科学教室のTAとして参加し、このような実験を通した授業はものの見方を変えるというスキルを身につけることができるのではないかと思いました。ホール素子の配線の仕方がまったく分からないという生徒に対して、ホール素子の1番は抵抗につながって、2番は...というように一部分を見て配線するというヒントを与えると回路ができてしまうケースがありました。出来上がった回路がうまく動作しているのをみて思わず「できた」と声に出している生徒がいました。ものの見方を変えると難しいと思っていたことが実は何ともなかったということを実感したことのある人は少なくないのではないでしょうか。しかし、ものの見方をどのようにすれば良い方向に見えるのかについては人や場合によって違います。このような曖昧なもののスキルを上げていくのはその人自身の経験しかないと考えます。実験という場が、先生や友人と「ああでもない」「こうでもない」というやりとりを行うことでその人に合ったものの見方の経験を積むことができる一つの方法ではないかと思いました。