【2010.1.20】
ロボティクス講座出前授業「磁力をはかろう」実施報告
1月20日、東北学院榴ケ岡高校にてロボティクス講座の出前授業を実施し、 東北学院榴ケ岡高校の1年生42名が参加しました。
授業内容
はじめに
現在の社会には、自動車やパソコン、携帯電話など便利なものが身近にあります。一見、技術が高度で原理
がわからないと感じてしまうかもしれません。しかし、基本的な考え方は「はかる」「処理する」「出力する」の3 要素で説明できます。すなわち、「はかる」ことである物理量を取得し、その量を「処理」して次に行うべきことを判断し、適切な「出力」をするということです。この3 要素をひとつの機械に実装できれば自律的で高度な機能を持たせることができるのです。
この教室では、磁気センサとPC を使って「はかる」技術の基礎を体験していただきます。磁気センサを使って磁力を電圧に変換し、電圧をPC で取得して表示し、変動する磁力をPC の画面で見る
という測定システムを実習形式で構築します。
実演
プログラムの作り方、電子回路の作り方を解説して、 磁力をはかるシステムがどうつくられるかを説明しました。 実際の測定をデモンストレーションし、磁力が変動する様子を見ていただきました。
実習
2人グループで回路係とプログラム係で役割分担し、磁力をはかるシステムを作ってもらいました。 回路係は、電子部品の配置や配線を考えて、ブレッドボードでセンサを利用するための回路を、 プログラム係は、センサの電圧をPCで表示するためのプログラムを作成します。
まとめ
はかるシステムをつくる過程を体験してもらいました。 身の回りの電化製品は測って得た数値を目的実現のために的確に処理します。 ひとつひとつの機能の実現には、今回の教室で体験していただいたような地道な努力が行われています。 また、完成したときのよろこびがいつも、ものづくりの動機になっています。 これを機会に科学・技術に興味を持っていただければと思います。
※本教育プログラムは科学技術振興機構のサイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)に採択されています。
実施機関 NPO法人natural science
連携機関 東北学院大学教養学部情報科学科、東北学院大学榴ケ岡高等学校
協賛・協力 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社