【2011.02.02】
LEDトリック
みなさんはLEDをご存知でしょうか. 仙台の冬の風物詩である光のページェントを彩る数々の光を照らしているもの,それがLEDです. 実はこのLEDにはプラスとマイナスが決まっていて,プラスに電池のプラスを,マイナスに電池のマイナスを くっつけなければ光ることができません. プラスとマイナスを見分ける方法は2つあります.一つはlEDから伸びる配線の長さ,もう一つはLEDの中身の形状です. 科学講座ではドリルの一つとしてLEDを光らせる回路を作ろうというものがあります. LEDをプラスとマイナスに注意しながら並べて,はんだでつけて光らせるのです. この日の生徒さんも幾人かこのlEDのドリルを行っていました. そこで生徒さんが気付いたのです. 「あ,このLEDおかしい!!」 見てみるとLEDからの伸びる配線の長さが本来のものと逆転しているのです. おそらく誰かがいたずらしたのでしょう. これでは配線の長さだけを見てつくったlED回路はプラスとマイナスが逆転して光りません. これに気付いた生徒さんはLEDの長さだけでプラスマイナスを判断するのではなく, LEDの中身もみて判断していたのでしょう. この2つを確認するという動作は一見簡単ですが,1つ確認すればいいやと怠りがちな動作の一つです. ですが,これを怠ると原因不明のエラーが発生なんてことにもなりかねません. 生徒さんたちにエンジニアとしての必要な感性が身についてきたと思うととてもうれしいです.