小学生向け教材としての簡易電源装置の試作 その2
不透明プラスチック容器で電源装置を製作した。
穴開け加工はものづくり講座の生徒に体験してもらい、
小学生にとっての穴開け加工の難しい点を確認した。
製作した電源装置の外観
製作した電源装置の外観を示す。なお、回路の製作と配線はまだ行っていない。
正面
背面
中身(正面側)
中身(背面側)
小学生にとって難しい点
手回しドリルを使った穴あけ作業ではドリル径が大きいほど回すのに力が必要となる。
φ6のドリルでかなり苦戦しているようすであった。
加工くずが散乱して掃除の手間がかかるので、
作業スペースの確保の検討が必要。
加工物の手軽で安全な固定方法が必要。
このような問題点が明らかになった。
ただし、穴あけ位置や穴の直径の決定、ケガキ作業は自分がやったので、
検証できたのは加工作業のみである。
以前の出力電圧の問題が解決
以前、出力電圧がある範囲で正しく出力されない問題があった。 オペアンプを交換すると正しく動作した。そのためオペアンプの故障が問題を引き起こしたと思われる。 オペアンプが故障した原因は、 許容電流を超えた電流を流したためだと考えられる。 オペアンプLM324の定格出力電流は3mA程度であるが、30mAくらいまで出力していた。 電源装置の回路を簡素にするため、オペアンプに大きな負荷がかかることになってしまった。 教材としての簡素さと電源装置としての性能のバランスの点をもう少し探る必要がある。