放射線って、そもそもなんだろう?~最先端研究と食の安全・安心の現場から~[2014年3月2日(日)、9日(日)開催]
3年前の東日本大震災以来、「放射線」という言葉を、ニュース等でも耳にするようになりました。ところが、ニュース等からイメージできる放射線は一面的・断片的で、測定値の数字がそもそも何を意味するのかも、わかるようでわからない。そう思っている方も多いのではないでしょうか。そこで学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティでは、地域の様々な関連機関にご協力いただき、「放射線って、そもそも何だろう?」をテーマに、放射線の最先端研究と食の安全・安心の現場を訪れ、実際に自分で放射線を測る体験もしながら、いろいろな角度から放射線について、参加者が理解を深められる科学イベントを開催します。
1.放射線って、そもそもなんだろう?~最先端研究の現場から~(3月2日(日))
そもそも放射線とは何か。3月2日のイベントでは、物理学者に協力いただき、原子物理学の視点から放射線をどのように理解し利用しているのか、わかりやすく解説していただきます。さらに講演内容にあわせて、サイクロトロン(円形加速器)やPET(放射線を利用して癌などを早期診断する検査装置)など、東北大学の最先端研究設備を間近に見ながら、理解を深めます。また、世界最先端の放射線検出装置や東北大学で開発された測定器を用いて、参加者自身が放射線を測る体験を通じて、ベクレルやシーベルト等の数値の意味も理解します。本イベントを通じて、放射線を科学的に理解すると同時に、身近な社会で放射線がどのように利用されているかを知ることができます。
2.放射線って、そもそもなんだろう?~食の安全・安心の現場から~(3月9日(日))
3月9日のイベントでは、食の安全・安心の現場で、市民・農家の立場から、食品の放射線測定にいち早く取り組んできた民間放射線測定施設に協力いただき、身の回りの土壌や食品などの放射線を、自分で測ってみる体験を行います。また、そもそも目にも見えず触れもしない放射線ですが、どうして測ることができるのでしょう。実際に、放射線を検出する材料を開発している結晶工学者にも協力いただき、放射線測定器の材料や中身を見せてもらいながら、放射線が測定できる原理について、実演を交えて解説いただきます。本イベントを通じて、そもそも放射線を測るとは何か、その測定原理から社会的意味まで、体験を通じて理解を深めることができます。
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