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「LabVIEWで遊ぶ前に」好評発売中!

文責:大野 誠吾 (2014年10月 8日) カテゴリ:LabVIEW TIPS集(47)

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LabVIEWで遊ぶ前に -プログラム言語的側面から身につける開発スタイル-

著者 大野誠吾
出版社 株式会社カットシステム
判型 B5変型判、224頁
本体価格 3,200円(税込 3,456円)
ISBN 978-4-87783-353-4
2014年10月10日 初版第1刷発行

あなたは「使う人」ですか?それとも「創る人」ですか?

今日、私たちを取り巻くコンピュータ環境は複雑化し中身がわかりにくくなってきている一方で、生活の中で欠かせないものとなってきております。 PC、スマートフォン、タブレット端末といったたくさんの便利なハードウェアに囲まれて、有機的にそれらを扱っている方も多いことと思います。 そんななか、どのようにそれらが動いているかはもはや愚問かのように、私たち利用者はその快適性を享受しております。 ところが、ある日、配属された大学の研究室や入社した会社などでその中身に触れる機会に直面した途端、何から手を付けてよいのか、なにをもとに膨大なブラックボックスを開けてよいのか、途方に暮れるというかたも多いのではないでしょうか。

LabVIEWは、主に研究・開発の現場で使われるコンピュータ言語のひとつですが、使い始めてから実際に動くインタラクティブなプログラムが作成できるまで非常に短期間で済むのが特徴です。 それはウィンドウの描画など、従来コーディングに非常に手間と理解が必要だった部分があらかじめ用意されていて、プログラムの動作原理やアルゴリズムに集中した開発が可能だからです。 このことは、LabVIEWが、原理を知った上でのプログラミングの楽しさ、周りの機器の動作をわかった上での新しい使いこなし方など、利用者の持つ創造性を発揮する格好の舞台であることを意味しています。 対象の読者としては、LabVIEWの操作方法はだいたい聞いたり概要はわかったが、次になにをしてよいのかわからない方です。 また、c言語などほかの言語をかじったことがある人も本書をご一読頂けるとLabVIEWとほかの言語との類似性から取り掛かりやすと思います。 最近では、多くの大学の研究室や企業などでLabVIEWを導入している例を聞きますが、それを体系的に学ぶ機会はあまりないように思えます。 また、専門書やwebを見るとLabVIEWのグラフィカルな面や、ハードウェアの操作の面だけが取り上げられることが多いようですが、それは一面的にしか見ていないように思えます。 LabVIEWも他の多くのプログラミング言語とほぼ同等の機能を持っており、その分、踏まえておくべきプログラムの基礎知識があります。 その点をなおざりにした結果LabVIEWひいてはプログラム全体にハードルを感じてしまうという話もよく聞きます。

そんなこともあり、本書の構成はできるだけ基礎的な部分に絞って記述しました。 LabVIEWでなければできないことはほとんどありません。 本書の内容は、各データタイプとデータ形式、条件分岐、反復処理、ファイルの取り扱いまでで、他のプログラミング言語の教科書でも必ず出てくる内容です。 その分、プログラミング言語としての仕様と動作を理解してプログラム作成に必要な理解とスキルが得られるものと思います。 本書のタイトルは「LabVIEWで遊ぶ前に」ですが楽しく遊ぶにはそれなりにルールを知っている必要があります。 本書ではLabVIEWを触ったことがあるし、動かし方もわかる、だけど作りたいプログラムのために何をしたらよいのかわからない人がLabVIEWをプログラミング言語としての体系的に復習できるように心がけました。 また、プログラミング言語が初めての人でも、仕組みを自ら見出して理解できるような順番で書いてあります。 最終的な目標は、どんな些細なプログラムでも構わないので、自分でLabVIEWを使って遊べるようになることです。 本書で扱う範囲の例では、プログラムミスにより、高価な実験設備を破壊してしまうということは起こりません。 せいぜいOSがフリーズしたり、データが消えるぐらいですのでバックアップを取っておけば恐れることはありません。 大いにLabVIEWをいじくって、失敗を恐れずチャレンジしてください。

これはプログラミング言語に限ったことではないかもしれませんが、何か一つプログラミング言語を体系的に理解しているとそのほかの、特にコンピュータ周りの仕組みが驚くほど理解しやすくなります。 本書ではもちろんLabVIEWをお勧めしますが、個々人の向き、不向きがありますので、ご自身にあったプログラミング言語をぜひとも体得してください。 コンピュータがこれだけ身近になった現在だからこそ、それによって得られるものは大きいものと思います。


目次

  • 第1章 タイプと変数
    • 1.1 タイプの見分け方
    • 1.2 ブール変数
    • 1.3 数値
    • 1.4 文字列
    • 1.5 クラスタ
  • 第2章 条件分岐
    • 2.1 ケースストラクチャ(ブール入力)
    • 2.2 ケースストラクチャ(数値入力)
    • 2.3 選択関数
  • 第3章 ループ
    • 3.1 Forループ
    • 3.2 Whileループ
  • 第4章 1次元配列
    • 4.1 配列とは
    • 4.2 配列の作り方
    • 4.3 配列の連結、分解
    • 4.4 Forループと配列
    • 4.5 最大値の検索
    • 4.6 XYグラフ
  • 第5章 多次元配列
    • 5.1 多次元配列の作り方
    • 5.2 多次元配列からの抽出
    • 5.3 強度グラフ
  • 第6章 サブVI
    • 6.1 サブVIの呼び出し
    • 6.2 コネクタの設定
    • 6.3 パラメータ掃引機能を例に
  • 第7章 ファイル操作
    • 7.1 ファイルを書く
    • 7.2 ファイルの自動保存
    • 7.3 ファイルを読む
    • 7.4 フォルダ内のファイルを読む


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