物性物理学入門
フォノン(格子振動)シミュレーション(2原子)
「フォノン(格子振動)の分散関係(2原子)」では、2種類の原子が一列に配置した場合の分散関係を示しました。 本項では、左端の原子をバンドギャップ(指定した角振動数に対応する波数が存在しない領域)で固有振動が起こらないことを試すためのシミュレーションを行います。
上のシミュレーションは、角振動数の最大値(ω_max)に対して、0.2倍、0.5倍、0.7倍、0.9倍で振動させた結果です。 0.2倍と0.5倍は音響モード、0.7はバンドギャップ、0.9は光学モードに対応します。 バンドギャップ以外の角振動数の場合には振動が全体に伝搬してき、バンドギャップ中の場合はそうはなっていないことが確認できます。
物理シミュレーションについては「HTML5による物理シミュレーション」を参照ください。 数式の表示は「Tex表記によるHTML文書への式の埋め込み」をご覧ください。