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【プレスリリース】
「第10回 国際イノベーションコンテスト」(iCAN'19)国内予選で第2位&第3位、世界大会で世界3等入賞。

文責:大草 芳江 (2019年5月14日) カテゴリ:TOPICS(72)大草 芳江(23)

 特定非営利活動法人 natural science による「natural science 科学・技術講座」(※1)を受講している中高生と大学生の講師たちで構成する2チームが、4月14日にせんだいメディアテークで開催された「第10回 国際イノベーションコンテスト(iCAN'19)」(※2)国内予選に出場し、第2位及び第3位入賞を果たしました。
 このうち国内上位2チームに与えられる世界大会出場権を、大会史上最年少参加の金子尚叶君(中学1年生)がリーダーを務めるチームが獲得しました。金子君たちのチームは、日本代表チームとして、ドイツ・ベルリンで6月22日から24日まで開催される世界大会へ出場し、世界各国・地域で予選を勝ち抜いたチームと成果を競います。

【追記】
6月22日から24日までドイツ・ベルリンで開催された「国際イノベーションコンテスト世界大会」において、NPO法人natural science チーム(作品:みんなでオセロ)が世界3等に入賞しました。また、世界大会出場の様子を、KHB東日本放送様から密着取材いただき、報道情報番組「チャージ!」に特集いただきました。

第2位入賞作品 「みんなでオセロ」(ルールお知らせオセロ盤)

チームリーダー金子 尚叶 (仙台市立五橋中学校 1年、「科学・技術講座」受講歴5年)
チームメンバー佐々木 洋輔(東北学院大学工学部3年、「科学・技術講座」指導歴2年)
重田 悠希 (東北大学工学部2年、「科学・技術講座」指導歴1年)
高橋 佑生 (東北大学工学部4年、「科学・技術講座」指導歴4年)
写真左から、「みんなでオセロ」チームメンバーの高橋、佐々木、金子(チームリーダー)、重田

 iCAN'19国内予選で第2位に入賞した作品は、オセロのルールを知らせてくれるオセロ盤型のアプリケーション「みんなでオセロ~小さい子供からお年寄りの人々まで~」です。チームリーダーの金子尚叶君(仙台市立五橋中学校1年、「科学・技術講座」受講歴5年)が「オセロのルールを知らない祖父とも楽しく一緒に遊べるよう、ルールを教えてくれるオセロがあればいいな」との想いから本アプリを着想しました。
 本アプリは、オセロ盤の各マス(合計64マス)に磁気センサーをそれぞれ一つずつ埋め込んで、石の有無と裏表を判定し、石を置けるマスと裏返せるマスを、光(LED)と音声によって知らせるものです。また、これらの戦況はパソコン上でリアルタイムに表示されます。金子君はこれまで科学・技術講座で学んできた電子回路やマイコンプログラミング、アルゴリズム等の知識を活かして、磁気センサーによる石の状態判定や、判定アルゴリズムの考案等を担当し、大学生講師3名がパソコンのプログラミングや回路の小型化等を担当して、チームで開発を行いました。

「みんなでオセロ」外観(4分の1パーツ部分)

 同大会の審査員からは「MEMSセンサー(磁気センサーはMEMSセンサーの一種)の特徴である小さい、安いをポイントにした良いアイディア」「わかりやすい題材でMEMSセンサーをうまく活用し、実用性・完成度もとても高い」「MEMSセンサーを用いて工夫を凝らしている」「ハードとソフトの両方が仕上がっている」と高い評価を得ました。
 金子君たちのチームは、本アプリをさらにブラッシュアップし、日本代表チームとして、ドイツ・ベルリンで6月に開催される世界大会へ出場します。

【追記】
6月22日から24日までドイツ・ベルリンで開催された「国際イノベーションコンテスト世界大会」において、NPO法人natural science チーム(作品:みんなでオセロ)が世界3等に入賞しました。また、世界大会出場の様子を、KHB東日本放送様から密着取材いただき、報道情報番組「チャージ!」に特集いただきました。

3位入賞作品 気象観測傘「カサダス」(自動開閉機能付き)

チームリーダー吉川 誠剛(仙台二華高校1年、「科学・技術講座」受講歴2年)
チームメンバー佐々木 洋輔(東北学院大学工学部3年、「科学・技術講座」指導歴2年)
泉 健太  (東北大学工学部2年、「科学・技術講座」指導歴1年)
日比 龍平 (東北大学工学部2年、「科学・技術講座」指導歴1年)
高橋 佑生 (東北大学工学部4年、「科学・技術講座」指導歴4年)
写真左から、「カサダス」チームメンバーの高橋、吉川(チームリーダー)、泉、佐々木、日比

 iCAN'19国内予選で第3位に入賞した作品は、気象観測傘「カサダス」(自動開閉機能付き)です。従来の高価で大型な気象観測機を用いず安価で小型なセンサーを用いて傘で雨量や風速を推定できる点が特徴で、観測点を増やすことにより、ゲリラ豪雨など局所的災害の予測に役立てようというのがねらいです。さらに、片手が塞がっている人でも傘を開封できるよう自動開閉する機能や、暗い場所でLEDが自動点灯する機能も搭載しています。

iCANプレゼンテーション審査の様子

 気象観測傘「カサダス」は、雨が傘を叩く振動を加速度センサーで測定して雨量を推定するとともに、持ち手の握力の変化を力センサーで測定して風速を推定します。複数の「カサダス」で推定した気象データはWebサーバー上に集積し、スマホのアプリ上で閲覧することができます。また、自動開閉機能については、加速度センサーで傘の振り上げ振り下げを検知して傘を自動で開閉できる機構を開発し、夜間灯については照度センサーを用いて暗さを検知しLEDが点灯する機能を開発しました。
 受講生の吉川誠剛君(仙台二華高校1年、「科学・技術講座」受講歴2年)が自動開閉機能(センサーの姿勢検出アルゴリズムの検証およびプログラム、開閉機構)と暗所でのLED自動点灯機能の開発を担当し、大学生講師4名が気象観測機能(センサーでの雨量および風速推定アルゴリズムおよびプログラミング、データを集積するWebアプリ)を担当してチームで開発を行いました。
 同大会審査員からは「観測ポイントが増えるという点でとても面白いし、新規性を感じた」「温湿度気圧ではない方法で天気ビッグデータは目新しい」等と高い評価を得ました。

※1 natural science 科学・技術講座
 特定非営利活動法人 natural science が2008年から小中高生向けに開発・開講している科学・技術講座。価値創造時代に求められる知的好奇心と科学的思考力を養うアクティブラーニング型の講座群で、ものづくり、アルゴリズム、Webテクノロジー、IoTアプリ、物理シミュレーションを学ぶ講座がある。受講生たちは自らのアイディアを形にして様々なコンテストに挑戦している。
※2 国際イノベーションコンテスト(iCAN)
 iCANとは、各種センサー(MEMSデバイス)を用いたアプリケーション(試作機)を提案し、そのアイディアを競い合う学生向けの国際コンテスト。第10回目の開催となった今年は宮城県、福島県、東京都、愛知県、京都府、兵庫県から17チームが出場した。なお、これまでのnatural science からのiCAN出場は、iCAN'17世界大会第1位・第3位、iCAN'15世界大会第1位、iCAN'13世界大会第3位の実績がある。

<本件に関するお問合せ先>

特定非営利活動法人natural science
理事 大草 芳江(おおくさ よしえ)
TEL: 022-721-2035
E-mail: info@natural-science.or.jp
http://www.natural-science.or.jp/



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