【プレスリリース】
「第11回 国際イノベーションコンテスト(iCAN'20)世界大会」 高校2年生が発明した新発想のヘッドフォン型IoTアプリが世界3等入賞
「natural science 科学・技術講座」(※1)受講生の平岳人君(仙台城南高校2年生)がリーダーを務めるチームが、10月27日から30日まで中国の青島で開催された「第11回国際イノベーションコンテスト(iCAN'20)」世界大会に日本代表チームとして出場し(中国代表チーム以外はオンラインによる参加)、世界3等に入賞しました。
国際イノベーションコンテスト(iCAN)は、各種センサを用いたアプリケーションを提案し、そのアイディアの革新性や作品の完成度を競い合う、学生向けの国際ものづくりコンテストです。第11回目の開催となる今年の世界大会には、中国、日本、タイ、香港、フランスから、各国内・地域予選を勝ち抜いた15チームが出場しました。natural science のチームは9月に開催された国内予選で2位に入賞し、世界大会への出場権を獲得しました。
大音量でも自他ともに安心して音楽を楽しめるヘッドフォンを発明
iCAN'20世界大会で世界3等に入賞したのは、平岳人君(仙台城南高校2年生、「科学・技術講座」受講歴3年半)がリーダーとなって開発した、大音量でも自他ともに安心して音楽を楽しめるヘッドフォン型IoTアプリ『爆音安心』です(図)。本アプリは、「できる限り大音量で音楽を楽しみたい。でも、他人に迷惑はかけたくないし、難聴リスクも回避したい」という平君のアイディアを形にしたものです。
【図】大音量でも自他ともに安心して音楽を楽しめるヘッドフォン『爆音安心』
平君たちのチームは、周囲のにぎやかさに応じて音量を調整できる機能を実現するため、ヘッドフォンの内側と外側にマイクを設置し、測定結果を比較することによって音漏れを検知する機能を開発しました。また、ユーザが聞いている音の大きさをマイクで測定し、ヘッドフォン難聴のリスクを推定する機能も備えました。さらに、再生中の音楽の音量をスイッチではなくハンドフリーで調整できるよう、加速度センサで測定した頭の動きによって音量を制御できる機能も加えました。
審査員からは「メカニズムがシンプルで実用性と完成度が高い。すぐにでも量産品に提案したらどうか」「Good innovation、今までになかった考え方だ」と高い評価を受けました。平君は「実家の工場を継ぐという小学生の頃からの夢を叶えるため、開発したアプリの完成度を高めて商品化・特許化を目指し、自身の能力を向上させたい」と意気込んでいます。
※1:特定非営利活動法人natural scienceでは、「圧倒的な基礎力と創造力をその手に」をスローガンに、自らのアイディアを形にする科学的思考力と創造力を育成する「科学・技術講座」を開発・開講しています。受講生や講師には、形にしたアイディアを発表する場として各種コンテストへの出場を推奨しており、これまで「国際イノベーションコンテスト(iCAN)」世界大会には日本代表チームとして計6チームが出場し、iCAN'20世界3等、iCAN'19世界第3等、iCAN'17世界第1位並びに世界3等、iCAN'15世界1位、iCAN'13世界3等の入賞実績があります。
<本件に関するお問合せ先>
特定非営利活動法人natural science 大草 芳江(おおくさ よしえ)
TEL: 022-721-2035 E-mail: info@natural-science.or.jp
http://www.natural-science.or.jp
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