【プレスリリース】
「第12回 国際イノベーションコンテスト2021」世界大会 natural science チームが世界3等入賞
NPO法人 natural science の『科学・技術講座』を受講している高校生と講師陣で結成したチームが、12月19日にオンライン開催された「International Contest of InnovAtioN(iCAN) 2021」世界大会において3等に入賞しました。natural science チームのiCAN世界大会入賞は、今年で3年連続、通算7回目です。
iCANは、各種センサ(MEMSデバイス)を用いたアプリケーションを提案し試作した成果を競い合う、学生向けの国際ものづくりコンテストです。第12回目の開催となる今年の世界大会には、中国、日本、タイ、ドイツ、スイスの5ヵ国から各国内予選を勝ち抜いた16チームが出場し、そのアイディアの革新性や完成度を競い合いました。
◆ 世界3等入賞アプリケーション「満腹チェッカー」
natural scienceチームが開発したアプリケーション「満腹チェッカー」は、食事中の満腹度合いを、ベルトとお腹の間の圧力(お腹の張り具合)の変化をセンサでリアルタイムに測定することによって推定し、ユーザにベルトの振動とスマホの画面で通知する、ベルト型のウェアブル端末です。
満腹中枢が刺激されるまでには食事開始から約20分のタイムラグがあるため、このタイムラグを圧力センサを用いて解消することで生活習慣病やフードロスの社会問題を解決しようと着想しました。
実験の結果、ベルト内の圧力センサで満腹度合いをリアルタイムに推定できるだけでなく、圧力の時系列データから「早食い」も検知できることがわかったため、世界大会では、「腹八分」に加えて「早食い」を通知する機能も実装しました。
審査委員からは「人間の満腹を圧力で評価するのは面白い」「新しいタイプのモバイルヘルス技術として圧力センサを活用するアイディアが素晴らしい」と評価を受けました。
◆ 自らのアイディアを形にする基礎力と創造力を育成
natural scienceは、自らのアイディアを形にする科学的思考力と創造力を育成するための『科学・技術講座』を2008年から開発・開講しています。受講生や講師には、形にしたアイディアを発表する場として各種コンテストへの出場を推奨しています。
これまでiCANには日本代表チームとして世界大会に3年連続、通算7チームが出場し、iCAN'21世界3等、iCAN'20世界3等、iCAN'19世界3等、iCAN'17世界1位、iCAN'17世界3等、iCAN'15世界1位、iCAN'13世界3等の入賞実績があります。
◆ 国際イノベーションコンテスト2021 世界大会出場メンバー
・犬塚 悠月(学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校2年、『科学・技術講座』受講歴3年)
・佐々木 洋輔(東北電子専門学校 機械CAD設計科2年、『科学・技術講座』指導歴4年)
・井上 晶成(東北大学 工学部3年、『科学・技術講座』指導歴1年)
【関連記事】
◆「第11回 国際イノベーションコンテスト(iCAN'20)世界大会」 高校2年生が発明した新発想のヘッドフォン型IoTアプリが世界3等入賞
◆「第10回 国際イノベーションコンテスト(iCAN'19)」国内予選で第2位&第3位入賞、世界大会で世界3等入賞!
◆「第8回 国際イノベーションコンテスト(iCAN'17)」世界大会で世界1位&第3位に入賞!
◆「第6回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト(iCAN'15)」世界大会で世界1位入賞!
◆「第3回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト(iCAN'12)」世界大会で世界3等入賞!
<本件に関するお問合せ先>
特定非営利活動法人natural science 大草 芳江(おおくさ よしえ)
TEL: 022-721-2035 E-mail: info@natural-science.or.jp
http://www.natural-science.or.jp