「第13回 国際イノベーションコンテスト2022」国内予選大会 natural science チームが第３位入賞、４年連続通算８回目の世界大会出場へ
NPO法人 natural science の『科学・技術講座』を受講している高校生と講師陣で結成した２チームが、4月24日にせんだいメディアテークでのリアル会場およびオンラインでハイブリット開催された「第13回国際イノベーションコンテスト（iCAN）2022」の国内予選大会に出場しました。このうち、肩こりの度合いを従来の筋硬度計等とは異なる新しい原理で測定するIoTアプリケーション『カタコラナイザー』を考案したチームが第３位に入賞し、日本代表チームとして世界大会への出場権を獲得しました。natural science チームのiCAN世界大会出場は今年で４年連続、通算８回目です。
iCANは、各種センサ（MEMSデバイス）を用いたアプリケーションを提案し、試作した成果を競い合う、学生向けの国際ものづくりコンテストです。第13回目の開催となる今年の国内予選大会には、書類審査を通過した18チームが出場し、そのアイディアの革新性や完成度を競い合いました。なお、世界各国・地域で予選を勝ち抜いたチームが成果を競い合う世界大会は、今年度も開催予定ですが、新型コロナウイルスの影響で、現時点で詳細は未定です。
◆ 第3位入賞アプリケーション『カタコラナイザー』
iCAN'2022国内予選大会第３位に入賞したアプリケーション『カタコラナイザー』は、肩の筋肉に振動モーターで振動を加えた時の伝搬特性を、３軸加速度センサによる測定結果から推定することで、肩こりの度合いを一人で簡単に測定できるアプリケーションです。
本アプリケーションは、受講生の津田慶音君（仙台市立仙台青陵中等教育学校４年、『科学・技術講座』受講歴2年）が、母親の長年にわたる悩みだった頭痛が実は無自覚な肩こりが原因とわかった経験から、無自覚の肩こりが原因となる各種症状に悩まされる人々の役に立ちたいと開発しました。
審査委員からは、「センサを用いた新規的な測定原理を考え、実験的に検証した点がすばらしい」「ぜひ製品化を目指して研究開発を続けてほしい」と高い評価を受けました。
図 1 第3位入賞アプリケーション『カタコラナイザー』概要
◆ 国際イノベーションコンテスト2022 国内予選出場メンバー
・津田 慶音（仙台市立仙台青陵中等教育学校４年、『科学・技術講座』受講歴2年）
・井上 晶成（東北大学工学部４年・指導歴1年）
◆ 自らのアイディアを形にする基礎力と創造力を育成
natural scienceは、自らのアイディアを形にする科学的思考力と創造力を育成するための『科学・技術講座』を2008年から開発・開講しています。受講生や講師には、形にしたアイディアを発表する場として各種コンテストへの出場を推奨しています。
これまでiCANには日本代表チームとして世界大会に３年連続、通算７チームが出場し、世界大会入賞実績として、iCAN'21、iCAN'20およびiCAN'19で世界第３等、iCAN'17世界第１位並びに世界３等、iCAN'15世界１位、iCAN'13で世界３等があります。
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